劇薬的なテクニック

コーチ兼セラピストの私は


コーチの顔のときに


あえて、クライアントが驚くことをします。



コーチングでは


コーチとクライアントとの間で


ラポール（信頼関係）が築かれていることが前提となり


セッションが進められていきます。


（ラポールがないとコーチングは成立しません）



しかし、そのラポールを崩すようなことをします。



相手を怒らせるような、戸惑わせるような


一瞬“え？？？”


という反応をするようなことを言ったりします。


（怒鳴り声をあげるようなことをする訳ではありません）



これは


クライアントの心と頭に揺さぶりをかけるために行います。



クライアントが自分の何かを守っているような感じで


コーチングに深く入ってきていない場合


コーチの質問に対して


クライアントが頭で考え過ぎているような感じで


思考が硬直化している場合


などに使ったりします。



一種のショック療法とも言えます。



使用後、それまで滞っていたクライアントのエネルギーは流れ出します。



これは、見た目でも分かります。



そして、クライアントの思考が柔軟になります。



これはラポールが無い状態ではできません。



また、コーチに深い愛がないとできません。



このショック療法は


自分のことを親身になって考えてくれる人が


怒ってくれたときのような…


そんな感覚に近いものです。



自分のことしか考えていない人


口先だけの人


まだ良く知らない人


などから同じことをされたら…


クライアントは、受け取り方が逆になります。



これを使うときには


そもそも、今相手をしている人に使えるか？


そして、使える場合でも


その人の今日の状態では使えるか？や、今の状態では使えるか？


など


クライアントの状態を良く観察し、見極めてから


使う必要があります。



セッションを活性化するのに効果的ですが


大変危険な劇薬的なテクニックです。