仏間という空間には
その家が代々受け継いできている
何かの力が働いているような気がします。
それに気づいたのは20代半ばのことでした。
私の両親の実家は、東北地方にあり
お互いに歩いて行ける距離のところにあります。
20代半ば
私は東京から一人でその地方に遊びにいったときに
それぞれの実家に立ち寄り
それぞれの仏壇に手を合わせました。
そうしたところ
それ以前は何も気づかなかったのですが
そのときは
それぞれの仏壇、仏間から受ける印象が
全く違っているように感じました。
片方は
明るく、何ごとにも囚われていない
悪く言えば何も考えていない、という印象
もう片方は
真面目で几帳面だけど
とても厳しく、冷たく、暗い、という印象
でした。
後日、両親にその話をしたところ
それぞれの家に関しての色々な話しを聞くことができ
そのような印象を受けた理由が分かりました。
その後、何度か他の家の仏間に通される機会がありましたが
やはり、それぞれごとに何かが違っている気がしました。
仏間には、目には見えないけれど
その家(家系)の抱えているテーマが表れているような気がします。