5月11日(土)毎月の野菜教室、今回は今が旬の淡路島特集「新タマネギ&レタス」をしました。
前半で野菜の話をたっぷりします。
タマネギで食べているところは、葉? 根? 茎?・・・
正解は葉なんですよ
タマネギが日本にやってくるまでの話や生育状態など、
葉が倒れたら収穫時期の目安で~~~、でもタマネギはどうやって増えるの?
正解はネギ坊主ができ、三角の黒い小さな種が採れるのです。
淡路のタマネギの歴史や収穫の仕方等に触れました。
新タマネギは極早生で、鮮度が命。
周年ある乾燥タマネギは、保存がききますね。
タマネギの栄養価は、あの辛み成分が特徴で、フリップで説明。
アリシンが空気に触れて硫化アリルに、ビタミンB1と結合してアリチアミンに変化し、又熱を加えることでは甘味のオリゴ糖が際立ち、栄養価に広がりが出ます
血液サラサラ、高血圧予防、疲労回復、精神安定、動脈硬化予防、食欲増進、抗酸化作用、殺菌作用、便秘解消など栄養効果抜群ですね
そしてレタスに移るわけですが、レタスはソムリエ当初からやりたかった食材です
レタスはどの野菜と仲間
フリップを見せて問いかけたところ、キャベツ、白菜、ブロッコリーが多くて、ゴボウと答えたのは14名中1名でした
いずれもキク科なんですね タンポポみたいな花が咲きます。
レタスの特徴は、あの乳液。
「レタス」の「レ」もミルクをさし、日本語の「ちしゃ」も乳を、学名もミルクの意を持つくらいで、空気に触れると褐変の原因となります。
そして「エデンの東」に出てくるレタスの話に。
(連休中にレンタルショップで借りて観ました。生まれる前の1954年作と知ってビックリ)
ジェームス・ディーン演じる主人公の父親が、大儲けをしようと、カリフォルニアの広大なレタス畑のレタスを一斉に氷を詰めた列車で東部に運ぶのです。
・・・でも列車が立ち往生して、氷が解け、レタスが腐って全滅に
大負債になるところから始まります。
この頃からレタスは低温流通が考えだされていたことに驚きです
そしてレタスは冷温が必要で、暑さに弱いことがよく解ります
・・・そして現在の流通(コールドチェーン)を知っていただきました。
余談ですが~。「エデンの東」でレタスに関わる場面は最初だけ。タイトルの「エデンの東」は旧約聖書「エデンの園」から来ているとのことで、普遍的テーマ親子、兄弟、夫婦愛を扱っていて、現在にも通じる名作です。お薦めですよ。
フランスではサラダと言えば、レタスサラダを指すほど、レタスのサラダを好むそうです。
そして「ドレッシング」は「野菜にドレスを着せる」との意味で、ボウルの中で葉一枚一枚に丁寧にドレスを着せるような気持で優しく混ぜなくてならないのです。
さらにサラダを混ぜる時は「乙女の指先」と言われ、若い女の子の指先で、優しく慈しむように葉を混ぜるのが望ましいそうです。
はみ出すものなら、大変です
「1枚落とすと婚期が1年遅れる、2枚で2年遅れる」と言われるとか・・・。お国柄ですね
そこで、参加者を代表してお1人に「乙女の指先」でサラダを作ってもらいました。
「ほんの少しのドレッシングでこんなに美味しくなるの?」と皆さんの感想です。
あっ、もちろん水気はしっかりとって、冷やしています。
そして今話題の「たまねぎ氷」を「新タマネギペースト」にアレンジして実演
試食に色々と加えて食べていただきました。
試食は、新タマネギフォカッチャ、サラダ、新タマネギペースト添え、新タマネギペースト入りパンナコッタ、新タマネギペースト入り紅茶です。
どれもタマネギの香りが気にならず、甘さが出て、食べやすいとの感想でした。
早速「タマネギペースト」を作って、食事に活用してみようとの声が多かったです。
皆さん、野菜や健康に大変興味を持っておられるだけに、こちらも色々と工夫を凝らしてやりがいがあります。
又来月もご期待下さいね
最後までお読みくださって、ありがとうございます。
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