昨年末に、野菜ソムリエのベジフルラボ、『サツマイモ』に参加しました。
関西に住んでいると徳島産の『なると金時』が有名ですが、全国生産高から言うと
鹿児島、茨城、千葉、宮崎、徳島の順です。
今回はあえて、『なると金時』をはずして、それ以外を対象にしました。
『紅はるか』、『紅あずま』、『紅おとめ、』、『金太郎』、『クイックスイート』の5種です。
形も色も全く違います。 地方によって形や色・味の好みが違うそうです。
茨城県産
茨城県産
珍しい色です。
九州産
『クイックスイート』は、「電子レンジ対応でも美味しい」と2005年品種登録されました。
まず、丸のままをラップして6分茹でた物で実験です。
見た目、色、香、触覚、味を体感します。
これは、個人の好みによります。 私はしっとりモッチリ甘い『べニハルカ』が好きです。
次に糖度の計測です。
加熱すると水分が蒸発して糖度計測が不可なので、不足分の水をシリンダーで計って加え、
糖度を測ります。 なんだか小学校の理科の実験以来って感じで、緊張
甘さは、加熱によってサツマイモのデンプンが分解され、糊状になって甘くなります。
その分解温度は65℃~70℃が一番甘く、電子レンジの様な急激な加熱は本来の甘みがでません。
調理方法で糖度が大きい順は、茹でる>蒸す>圧力なべ>焼く>電子レンジです。
ちなみに測定糖度理論値(蒸発水分を加えた為)は
生 ベニハルカ:ベニオトメ:金太郎:ベニアズマ:クイックスイート=19:16:14:14:16
茹で ベニハルカ:ベニオトメ:金太郎:ベニアズマ:クイックスイート=22:14:16:16:20
新品種の『クイックスイート』は、電子レンジで糖度が上がる様に開発されました。
生糖度16 → 茹で 20 → 電子レンジ 38
とビックリの数値をたたきました
なかなか『クイックスイート』の入手は困難なので、このラボ以後は
他のサツマイモをゆっくり茹でる事にしています
イモ類には珍しくビタミンCが多く、ビタミンEも多いので、
抗酸化力が強く、動脈硬化予防や風邪予防にもいいです。
食物繊維は腸の働きを活発にするので、便秘改善にもいいです。
美味しいこの時期、しっかり食べて美肌効果も期待しましょう
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