先日、お盆と年末に集まる仲間との食事会でのこと。
今日つくったんだよ。と見せてくれた詩。
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「落し物」
忘れ物は
持ち主をせめていい
私を忘れるなんて ひどいと思っていい
だけど
落し物は
持ち主を責めることができない
おっちょこちょいの
あの人は
今頃私を探しているかしら
落し物は
急にさみしくなっている
作 八塚慎一郎
松山出身 詩人
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ブログに掲載していいの?って確認して、写真も撮らせてもらいました。
この詩をみせてもらうまでのいきさつは・・・
私:「30歳になって今どうですか?」
八塚さん:「東京で通勤ラッシュがすごくてね、いつもは一番最初に出ようと頑張っていたんだけど、ある日うしろから立ち止まって、見てみようと思ったのよ。そしたらなんだか、新しい発見をしたような・大切なものを落としていたような気分だった。面白いと思ったよ。立ち止まってみるのもいいなぁと。僕の今までの人生の中にも知らず知らずのうちにたくさんの落し物をしていたんだ・・・と思ったのよ。そしてこの詩をつくったんだ。」
この後、八塚さんは大好きなお酒を飲みながら、マイブームの「ワルツ」をみんなに聴かせていました。