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第3回伊丹十三賞受賞 内田樹氏講演会

2011年11月29日 | つぶやき
行ってきました。

コミセンのキャメリアホール満員のお客様でした。

私達は、17時50分には到着し、

入口で並んで18時15分の開場と同時に席につきました。

前から5列目(通路挟んで最前列)の、ど真ん中、

お話しを聞くには、絶好のポジションに私は大満足でした。


まず最初に、松山にある伊丹十三記念館の館長であり、

伊丹十三さんの奥様 宮本信子さんの挨拶から、

内田樹氏が紹介され、お二人のトークがはじまりました。

すごく朗らかで、写真より骨太な感じをうけました。

演台前で、立ってのトークでしたが、

内田氏は、なんだか緊張されている様子で、

じっとしないで、どんどん宮本さんの方に近づくので、

宮本さんが、ちょっとずつ後退しているのが、

何とも親しみが持てて良かったです。


演題は

-伊丹十三と「戦後精神」-

今年の3月に授賞式があり、

その直後に今日の講演会のオファーがあったそうです。

で、何を話そうか、ずーーーーっと悩んでいたそうです。

今まで、伊丹十三さんのことを論じたモノはないかと

探したそうですが、見つからず、

なぜ、伊丹十三さんを論ずることができなかったのかということを

冒頭お話しされました。

1時間40分の講演は難しかったのですが、

聞きに来て本当によかったと思いました。


伊丹十三さんが貫いてきた精神は、理解できました。

それは、

内田氏が高校生の時に

初めて伊丹十三さんの本を読んでからのファンで、

何度も読み返した本・出演した外国映画・監督作品や芸術作品を

この講演会で講演するために、

あらためて読み返したり、考察したりして、

丁寧に組み立てられていたからだと思います。

内田氏が、本当に尊敬していることが伝わってきました。

お話しを聞いている時は、

たくさん、なるほどを思う言葉がありました。

特に印象に残ったのは、

「敗戦のことも、

伊丹さんの作品が生まれた当時も、

今も、

人が、過去の反省なく、

誰かが変えてくれるのを待っている日本の状況をみて、

人が、恥は恥として知り、

誇りは誇りとしてしっかりと立つこと『自己規律』を

伊丹十三さんは作品を通して伝えていた」

ということです。

最後には、内田氏から会場の皆さんへの呼びかけもあり、

私は、素直に受け止めることができました。

内田樹氏は、想像していた以上に素敵な方でした。