５日目（５－２）

2011.12.10（土）　　味覚障害はまだ続く
［体調について］
・味覚障害は「苦い」を感じることがなくなったが、分厚い膜でおおわれているような舌の感覚は続いている。
・今朝、あまり甘くないと思っていた「餡子」を妻に味見をさせたら「結構甘い」と言われて甘さの感覚も鈍っていることも痛感した。

・投与の日からだんだん声が枯れてきて、今も「爺さんがやっとのことでしゃべった」ようなしわがれ声しか出ない。
・入院中も同様の状態になったので、鼻から通す内視鏡で見てもらったら声帯に痰がびっしりからんでいることが判ったのだが、主治医に「副作用でしょうか？」ときいても、「あまりそういう副作用があると言う報告はない。」との回答だった。　　確実に投与直後には必ず症状がでるから、何らかの影響は間違いないと思う。
・、「痰を切る薬をだそうか？」と言われたけど、これ以上薬を増やしたくないのと、原因がはっきりしているので断った。

３日目（５－２）

2011.12.8（木）　　やっぱり味覚障害は進行中

［体調について］
・今日は朝から舌の感覚がおかしい。　味噌汁の味は薄いし、「あまからく」煮たものは「あまにがく」感じる。異なるものに感じたのは今回が初めてなのだ。
・いつもは全体的に味が薄い感覚だけだったのだが、人の精密な体は外敵に対し色々な手段で対抗しようとするが、その結果なのか、それとも今回はただの外敵に（抗がん剤）負け続けた結果なのかは判らない。でもあと４日ぐらいすれば舌も復活してくれると確信している。

・吐き気は全くない。「胃もたれ感」も少なくなっているが、これは間食に気を使っている結果だと思う。
・美味しいと感じた途端、とまらなくなってしまうので、好きなものをあまり食べないことにしたことと、何か食べたい衝動に駆られたときは「するめ」を口に与えることにした。（ＮＨＫ朝ドラの「糸子」が出産のときにかじっていたことがヒントになった。）
＜朝ドラの余談＞
・最近、おまかせ録画で見逃すことがないので、結構はまっている。ただ戦争時代のシーンが出てくると、その当時に母や父が戦争に翻弄されて、一番いい時を一番暗い思いで過ごしたことを想い浮かべてしまう。今の自分が苦しんでいることなんて、ほんの一時の小さな出来事に過ぎないことだと気づかされる時でもある。
・その当時だったら、私はこの病気で「なんだかわからないけど体中にぐりぐりができて死んだ！」と言われているんだろうな。
・このホジキンリンパ腫は一般的に肩や首あたりのリンパ節が腫れて発見される病気らしいが、私はＰＥＴという最先端の道具で発見できたので、ラッキーだったと言わざるを得ない。（朝ドラからどんどん離れていく・・・）
・そういえば４０年ぐらいまえに近くの元気な八百屋のおじさんが（その当時は４０代ぐらいだと思う）首が腫れて入院したと聞いてから、すぐに亡くなってしまったことを思い出した。きっと悪性リンパ腫だったんだろうなと最近思う。

［髪の毛と髭］
・脱毛は相当前から止まっている。　最近は「少し生えてきたんじゃないか？」と期待がそう見えさせているのかもしれないが、髭をのばして見ていたら白髪ばかりだったものが黒い髭にほんの少し変わってきた。（妻に聞いてみたら「白いね！」の一言だったけど・・・）
・髭の写真をアップしておけばよかったなと感じるこの頃なのである。

２日目（５－２）

2011.12.7　　味覚障害はいきなりピークか？

［体調について］
・味覚障害については朝の味噌汁の塩味が殆どない気がしたので、娘に確認すると「少し薄味ではあるが、ちゃんとある。」と言う返事だったので、かなりの症状が出ていることを実感した。

・吐き気については今まで通りと思うが、午前中は全く起きず、夕方ごろから強めの「胃もたれ感」が発生し、夕飯をたべる時間まで継続すると予想されるので、これから要注意。（今は５時で、夕方を過ぎている状況なので、今日は大丈夫かも）
・午前中に、会社へ書類を送るために郵便局へ歩いて行ったので、それが良かったかもしれない。
・考えてみれば、一人で家にいてばかりの生活と運動不足は気持ちが下降気味になる要因だとよくわかる。（尻の痛みばかり気になって忘れていた、運動しなくては。）

＜夕飯後＞・・・追加
・夕飯は、みんな帰りが遅くて私も準備を何もしていなかったので、買い物ついでにスーパー内に併設されているフードコート（寿がきやと鞍馬だけ）で済ませることになった。私は「かつ丼」「ミニうどん」を注文し、美味しく食べられることができて（８０％ぐらい）、自分でも驚いている。（前回の２日目は凄く気持ちが悪かったのに、どんな条件だと「胃もたれ感」が出てくるのだろう？）


［病院の出来事］・・・・・書き忘れていたことで、ちょっと気になったこと
・投与の日は一番に血液検査をするのだが、抗がん剤の点滴用の太い血管を避けて手の甲から採血してもらうように看護師から指示されていたので、「今日は手の甲でお願いします。」と言ったら、急にキョロキョロして他の担当者に声をかけて交代した。（交代時に焦って注射器の箱なのか判らないが床に落してぶちまけていた。）３０代～４０代に見える担当（採血専門の人はどんな資格の人なのか判らないけど、若い人から〇〇先生と呼ばれていたような気がする。）なのに苦手であることを私の目の前で暴露してしまって大丈夫なのかな～。これから先、あの人にまた当たったら絶対やって欲しくないけど、どうすればいいのかな～。

投与日（５－２）

2011.12.6（火）　　　５クールをクリア

［体調について］
・投与の終わりに近いころから少し「胃もたれ感」が出てきたが、吐き気とまではいかない状態を維持
・味覚障害について、投与日は発生しないと思っていたが、夕飯の一口（お好み焼き）がいきなり「苦い」味がして、本来の味が判らない。お腹が空いていてたくさん食べたが終わりまで味は変わらなかった。（残念！）
・今日から１週間は修行の日々が続くのだ。（負けずにガンバロー）
・今回も血管痛は投与中は発生しなかったので、これからも大丈夫だろう。

［病院での出来事（看護師）］
・今日も前回と同じで、一番好きな看護師（女性）が担当だった。（マスクをしているので、顔は判らないが・・・）
・中堅と言っていいと思うが、テキパキと手早く、自信をもってやっていると感じた。
・話はこちらの言いたいことを正確に聞いてくれて、以前に伝えたことも正確に覚えていてくれる。（つい先ほど言ったことも忘れている看護師さんもいるので・・・）

１４日目（５－１）

2011.12.5（月）　　明日は投与の日

［体調について］
・味覚については完全に回復したので、熱いものを食べても舌がおかしくなることもなく、なんでも美味しく食べられるという状態は２日間だけという結果になった。

・痔の状態はこう着状態と言うかトイレで泣くことはない状態を維持している。（泥便という下痢と同じ状態を持続しているので、出口は頑張らなくていいらしい）
・下剤を飲んでいるので、外出時は結構勇気が必要となる。

・口内炎は今日まで引きずったが、治る直前でほんの少し痛みがあるだけである。

［治療のスケジュール］
・明日の投与が完了すれば、最終クール（２回）を残すだけとなる。
・最終クールは１２月に１回と来年年明け早々の１月４日の予定だが、年末年始のごちそうは微妙な時期なので美味しく食べられるかは運次第だろう。