第2ターン開始。2月28日0039時現在、旗艦どうしの距離は7000m。このターンで日本軍は転回(ターン)をし、連合軍を追いかけなければならない。転回のしかたは3パターン考えられる。
パターンA
艦隊は進行方向左へ180度転回し、北へ進む。敵艦隊と並行となり、旗艦どうしの距離は6000m。
パターンB
艦隊は進行方向右へ180度転回し、北へ進む。敵艦隊と並行となり、旗艦どうしの距離は8000m。
パターンC
艦隊は進行方向左へ60度転回し、東へ進む。敵後方を舷側(ブロードサイド)にとらえながら接近し、敵艦隊の壊滅をはかる。この場合、敵砲撃による少なからぬダメージが予想される。まさに「肉を斬らせて骨を断つ」、積極的な戦法と言えよう。
ここで高木少将は決断をくだした。
「艦隊180度転進、面舵」