デロイテル沈没でPL=28となり、連合軍は降伏を余儀なくされた。日本軍もPL=15(16で保護水準)というきわどい勝利だった。那智が中破、羽黒が小破と、実質的には勝利ではないかもしれない。
感想
船というものは上部構造をどれだけ破壊されても、そうたやすくは沈まないようにできている。しかし、水線下に穴が空けば沈む。
水雷戦隊は駆逐艦でできるだけ接近し、魚雷攻撃により敵艦の横腹に穴を空ける戦いかたを得意とする。酸素魚雷であれば距離4000m〜8000mと言ったところだろう。
二水戦、四水戦の指揮官が高木のロングレンジ戦法(距離15000m〜20000m)を「距離過大」と報告したのもうなずける。
高木はおなじ水雷科出身であるが潜水艦勤務が長かった。潜水艦は撃沈されれば間違いなく乗組員全員が死ぬし、敵艦を撃沈しても敵兵を救助することがゆるされていない。とうぜん、潜水艦の艦長は駆逐艦の艦長より慎重さが要求される。
高木の慎重な性格はそういうところから来てるんじゃないだろうか。