山口県統一 共通Vテスト

山口県の公立高校入試を真剣に考える!

5月29日(月)

2017-05-29 15:56:52 | Weblog
天気のいい月曜日。こんな日は、屋内でPCに向かう仕事でなくて外にでたいなぁ~って実感しています。

でも足が…って感じで、今日は「推薦入試」について。

山口県の特に下関市の公立高校の推薦倍率はほぼ1倍。そうです。ある程度の条件を満たしていれば、基本的に出願すれば合格できるというもの。

このことについて話す前に、そもそも「推薦制度」が山口県に導入したのはいつごろのことだったのだろうか?

私たちが中学生のころにはこの制度はまったく存在しなかった。(もう40年以上も前になってしまうが。。。)それから高校大学を経て、自分で学習塾を開くようになったときも、まだ推薦制度はなかった。(三十数年前かなぁ?)その後、工業・商業などで推薦制度が導入され、その後数年を経て、公立理数科などの推薦が、さらに普通科にも導入されることになる。

入試の多様化で推薦入試も定着してきたのであろうが、そもそもその目的はなんだったのであろうか。導入された当時は確固たる目的があったはずだ。そして、推薦倍率も一般入試のそれと比べてかなり高倍率になる傾向にあった。(目的に関しては今日は書きません)

しかし、今では前述のとおり、下関ではほぼ1倍。学校によっては1倍をはるかに下回る学校、学科もでるほどである。なぜそうなってしまったのか。理由は簡単である。希望者はそんなに少ないはずはない。今までまじめに定期テストに取り組み、部活動を一生懸命やってきた生徒にとっては、面接や小論文(作文)だけで志望校に合格できるのだ。
ということは、どこかで制限されていることになる。制限しているところは。。。

いわずもがな。高校側が選抜するはずの高校入試が、範囲の狭い学校(学年)という範疇の中で、明確な基準もなく、選抜されてしまっているのである。
まさか、そこには、「自分の授業をちゃんと聞いてくれていない生徒が推薦されるはずないでしょ」的な料簡の狭い選抜基準は存在しないであろうが、高校ではなく、あくまでも中学校で選ばれてしまっているということに問題がある。

「合否は、高校で決めてるんじゃない! 中学で決めるんだ!」的な発想はちょっとなぁ…!

できうるならば、推薦入試は、学校推薦、自己推薦の2種類にして、志願するものは全員受験させてあげるべきだと思う。
選考する際に、当然中学校の先生の考えなどは聞き取りする必要はあるやもしれないが、せめて選抜の主体は高校にあるようにしてもらいたい。

それが無理ならば、「推薦制度はこういうものだから、このようなことを常日頃からやっておかねばならない」などという指導は1年時から最低やっておいてほしいものだ。

高校入試について、目をきらきら輝かせて話してくれる中学1年生の生徒に出会った。
「彼女は、スポーツを両立させてするために、○○高校に推薦で入りたいです!」と言っていた。このような目的意識をしっかりもっている生徒は、目的達成のためには、何をいつしなければならないかという計画をたて、どう行動していかなければならないことを考えることができるであろう。今どきの子供もまだまだすてたもんじゃないぞ! とその生徒の将来にわくわくさせられた!

非難めいたことを書いてしまっている傾向にありますが、今の山口県の高校入試に関する問題に対して、あえて苦言を呈していることをご理解いただければ幸甚です。