「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

韓国4日目

2005年11月15日 09時14分04秒 | ソウル・エコプロダクツフェア
韓国4日目(11月7日)
8時に現場で集合。この日も寒かった。
昨日積み残したベイルをさっさと積み上げ、いよいよ土塗り開始。
今日中に塗らなければ!明日はオープニングイベント。
しかし、完成が見えない・・・。
スタート時点から15人のスタッフが約束されていたはずなのに、
この日もお願いしていたボランティア全員が揃うことなく、少人数での作業となる。
どうやら今日中に15人は集まるという事かな。

ひたすら塗った。塗って塗って塗りまくった!
これほど時間が無いのに本当に土塗りするとは・・・正直驚いた。
初日の打ち合わせで決定したのは来場者にも参加してもらって、土塗りを体験できるようにしては?という意見があり、皆がその案に賛成した。
残された時間を考えればそれが正答だと思っていた。
でも・・・今、僕たちが行っている作業は、下塗り。
そう、下塗りという事は「仕上げ塗も行います♪」という事だ。ぞっとした。
2日間で、しかもこの人数で下塗り+仕上げ塗り!?・・・
「マジで~」というあらゆる想いがぎっしり詰まった言葉が思わず飛び出た。
急いで作業をすればするほど追加注文が増える。
しかし、より良いものを作りたいし、クオリティーもあげたいという気持ちは作業スタッフ全員が共有している事だったので、黙々と作業をする。

「やるしかない!」と腹を決めた瞬間でもあった。

この段階でもトラブルが続く。
積み上げた支えのないベイルの壁が崩壊しそうになり、急遽ワイヤーで引っ張る事にした。無理やりに壁を修正すると次は予め仕込んでおいた展示ボックスがゆがみ始めて、それも慌てて修正する。施主サイドで土を塗る部分と塗らない部分のデザインを検討中だとか。
その展示ボックスにパネルが組み込まれ、照明がセットされはじめる。


時間的に無理だろうと思われ、中止になっていた竹のフェンス案も復活し、設置することになる。


この日、設計の大岩剛一さんは日本での予定があり不安を抱えたまま一足先に帰国する事に。
作業時間のリミットである20時を過ぎてもまだまだ土塗り部分が半分ほど残っている。
無理を言って残業させてもらう事にした。
現場のスタッフで中華料理の出前を注文するが、言葉が読めないので、マーボ飯の写真を指差して、一本指をたてて、ニッコリする。(これをひとつお願いしますの意)
通訳のジュンソンが終電で帰宅し、大島+かねごんはひどい孤独感に包まれる。
会場は寒く、意味のわからない言葉が飛び交う。
韓国の方は大きな声で話をするので、怒っているようにも聞こえた。
作業をしていると通りすがりの他のブースの職人さんが僕たちを日本人とわからずに何度も何度も話しかけてくれる。

笑顔で、「I'm sorry I can't speak Korean.」と100回は言っただろう。

現場では深夜3時まで作業をするがそれでも土塗りは終わらない。。。
とりあえずこの日の作業は終了し、明日のオープニング前にも作業を持ち越すことになった。
明日の朝8時には現場で集合・・・ってことは7時起床か・・・。
ホテルへ戻り、部屋でNHKニュースを見るとフランスで暴動が始まっていた。
韓国でもNHK受信料は払うのか・・・?ヤバイ。訳のわからない事を考え始めた。
外の空気を吸うために窓を開けると凍るような冷たい風が気持ちいい。その窓からしばらく夜景を眺める。
その怪しげな我々の現場宿であるラブホのネオン「ホテル・ラグジュアリー」が眩しかった。






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韓国3日目

2005年11月14日 08時13分40秒 | ソウル・エコプロダクツフェア
3日目(11月6日)朝目が覚めると、驚くほど寒い日だった。今日からいよいよ会場での施工作業が開始される
この日の朝、大島は寝坊しました。8時30分集合なのに8時15分に目が覚めた。
車で会場である「KINTEX」へ向かう。
会場に入るとその広さに驚く。この写真はほんの一部。

予定時間を過ぎてもボランティアが集まらない。
ストローベイルも見当たらない。
場所もいまいち確かでない。。。不安なスタートだ。
他のブースの工事が順調に始まっている中、僕たちはする事が無くコーヒーを飲んで一服する事に。
しばらくして場所が確定し、材料も運び込まれてきた。スタッフも集まりだした。

やんわりとスタートする感じだ。
早速、ベイル固定用のアンダーパネルのレイアウトを始める。
またまた問題発生!
聞いていたスペース9m×9mのはずが9m×8.8m。
限られたスペースを最大限に使ったレイアウトだったのに、これでは少しはみ出てしまう。
考えるまもなく、この場でレイアウトを変更。
驚きのスタートだ。この時点で、製作した図面の意味が無くなった!?
とにかく遅れた時間を取り戻す為に急いで工事を始める。

パネルのレイアウトが決定し、ベイル積みを開始。


この辺りから時間の経過を覚えていない。
予定では2日の施工時間(8時~20時の12時間×2日=24時間)が今回与えられた時間。最初の12時間でベイル積みは終了し、残りの12時間で土塗り2回を予定していた。
そんな計画はすでに幻となっていた・・・。
ひたすらベイルを積む。


つみ終わった部分からトリミングを始める。


今回、土塗りは順調に出来るのか?・・・を心配していた。
とても2日で乾くわけがないからだ。
しかし、リーさん(ストローベイルハウス建設経験者)いわく、ナチュラルモルタルというものがあるという。それはケミカルな物ではないらしい。しかも速乾だという。
僕の頭の中で???がいっぱい。
一体どんなものなんだろう?
現場に届いたそのナチュラルモルタルの袋を覗くと普通の砂と土のようだった。


あらゆる作業を同時進行で進める。
崩れたストローベイルのくずを集めて隙間を埋める藁入りの土の製作も始める。
この土に水を混ぜると綺麗な赤茶色の色になった。


ようやく形が現れてきた。


この日の現場は、ベイル積みを一部残したところで20時となり、作業は強制終了。
今日はひどく疲れた。
身も心も疲れきった体で大岩さん、かねごん、大島はホテルへ戻り、
大岩さんのゴージャスな部屋でちょっぴりミーティング。






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韓国2日目

2005年11月11日 20時33分54秒 | ソウル・エコプロダクツフェア
先ず、韓国初日のおさらい。

関空から約2時間半であっという間にインチョン空港へ到着。
空港で今回の施主であるソウルにある出版社designhouseのケニー氏と合流。昼食を摂り、そこから車で約2時間の移動を経て、ホテルへ到着。15分で荷物を部屋に置き、そこから打ち合わせ場所へ移動。
この打ち合わせ場所が今回の施工場所である韓国最大のエキシビジョンホール「KINTEX」といわれる会場だ。
韓国最大というだけあって、かなりでかい。東京ビッグサイトの2倍はありそうだ。
ここで出会ったのがリーさんとホーさん。このお二方は韓国でストローベイルハウス建設を始めた方々で、最近完成したものが市民国宝3号に指定されたそうだ。
この国でも環境への意識はかなり高くなっている事がわかる。そのほかデザイン事務所のキムさんと通訳のジュンソンさん。日本を出る前にも何度か図面の変更があり、前日まで修正作業をしていた。しかし、この打ち合わせでまたまた変更。準備した図面レイアウト以外はほとんど意味がなくなってしまった。施工に許される時間は2日間のみ。
今頃変更して大丈夫なのか?!材料は?下準備は?人手は?いろいろな事が心配になった。そんなゾッとするような打ち合わせを終え、designhouseの社長とご対面する事になる。映画に出てくるようなまさに「社長室」といった感じのしゃれた部屋に通され、日本語が上手な美人社長リーさん、ダンディーな副社長サイモンさん、美人部長シンさん、を紹介される。その後、インサドンという古い町並みが残る場所にある店で食事をし、ホテルへ戻る。


韓国2日目(11月5日)。昨日の移動の疲れと、完成出来るのか・・・と不安と心配とで気疲れし、うたた寝で一夜を過ごしてしまった。目が覚めてしまった!と思ったが風邪は引いていないようで安心した。全くゆとりのないスケジュールなので、風邪なんて引いている場合ではない!体調管理には特に気をつけなければいけないのに・・・。明日からはうたた寝しないように注意しよう、11:00にケニーが車で迎えに来てくれる。
この日はストローベイル置き場へ行き、堅さ、大きさなどのチェックへ向かう。
これまた2時間ほど移動し、ストローベイル置き場に到着。乱雑に山積みされたベイルを発見。



そして、しっかりと造られたストローニードルも発見。欲しくなった・・・。
ベイルの堅さはとても良い感じだが、寸法を測ってみて驚いた。聞いていた寸法と違う!!!
短くなっているではないか!!大丈夫か!?またまた心配になった。言葉が思うように通じない事もあり不安はどんどん高まる。一体どうするつもりなんだろう・・・。
明日からの施工は大丈夫なのか?
心配になり、とりあえづその場で簡単に積んでみる事にした。


ここでもうひとつ心配事が・・・今夜合流するもう一人のスタッフかねごんと連絡が付かない。関空で2時には搭乗手続きを済ませないと間に合わないはずなのに・・・人数不足は致命的である。完成なんて無理になってしまう。やばいー・・・と思いながら3時30分に彼女の携帯に電話をすると「もしもし!」
えっ!?おーっ!!繋がった~。
インドで列車事故があり、25時間閉じ込められ、さらに飛行機が遅れたらしい。
でも奇跡的に4時発韓国行きの飛行機には乗れる事になったようだ。
韓国に来て初めて「安心」出来る出来事だった。
2日目夜に全員が揃い、明日からの作業の無事を祈って近くの食堂で小宴会。
メニューを見ても何が何だかわからないので、写真のあるメニューを指差してオーダーをしたり、他のテーブルにあるものを指差してオーダーした。
こうして2日目の夜が過ぎる。

またまたうたた寝。









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韓国初日

2005年11月05日 19時58分21秒 | ソウル・エコプロダクツフェア
ソウル初日。
早速素敵な出会いがありました。
韓国でストローベイルハウス建築を始めている2名(1名は現在建築中)の建築家と対面。
6日、7日の設営に向けてのミーティング。
韓国語、英語、日本語が入り交じりながらの打ち合わせ。
今回のイベントのスペシャルブースにストローベイルを使ったブースを作ります。
8日スタート向けて明日も準備、打ち合わせ&作業。
明日は11:30にお迎え。

ただ、ちょっと疑問が・・・

用意していただいた会場の最寄のホテルですが・・・

どう考えても・・・

これが普通なのかな?
今日は疲れたので。。。おやすみなさい。
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行ってきます。

2005年11月03日 15時15分42秒 | ソウル・エコプロダクツフェア
何とか図面の修正を終え、荷造りもほぼ終了。

今から関空近くのホテルへ向かいます。
到着早々会議が予定されているそうです。

あさってから本格的な作業開始。

では、ソウル・エコプロダクツフェアへ行ってきます。
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