「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

なぜ、今藁の家を・・・13

2007年04月04日 01時24分25秒 | なぜ、今、藁の家を?
今回の現場スタッフたちが寝泊りしている宿舎に到着したのは深夜1時~2時頃だった。到着して、今回寝泊りする部屋を案内してもらう。どうやら案内してくれた方と相部屋になるらしい。4畳半だろうか・・・狭い部屋で荷物を解いて寝る準備をしているとその方にいろいろと聞かれた・・・。
「どうしてストローベイルハウスに興味があるの?」
「ストローベイルハウスてどう思う?」
「こーゆーの初めて?」
まるで就職面接のような雰囲気で、なんだか緊張しながら質問に答えたような記憶が・・・
だって、その質問している方は愛想笑いもしないんですよ!一度も。
その応答が終わった後には「ストローベイルハウスとはどういうものなのか?」
というお話を聞かせてくれた。ミッドナイトレクチャー♪
興味がある話はいつまでも聞いていたいのですが、今は深夜。
明日に備えて寝ておきたい気もするので、話をまとめようと
「明日が楽しみです!!」と元気よく話の腰を折ると、すかさず「コレは遊びじゃないから、そんな気持ちでは困る!」と一喝!
思えばこれが「その方」との二泊三日の静かな戦いの始まりでもあった。
なんとなく悶々とした気分で寝袋に入り、ようやく眠りに就けた。
朝、目が覚め、みんなで朝食を食べる為、別部屋に移動するとそこには女性がいたことに気がつく。
確かに昨夜到着して部屋に入ったら男一色部屋で「そっかー、男の現場か・・・」かと自分自身を納得させていたのでした。

それにしてもこんなに多くの人が関わる家作りなんだということを知る。
朝食が終わり現場へ向かう。
にいよいよストローベイルに出会える!!!と期待で鼓動が高鳴る。
そして現場に到着する。
目の前には山積みされた大量のストローベイルがあった。
嬉しくて言葉にならず、「うわぁーーーーーーすごい。」しか言えなかったが、きっと嬉しくてたまらなかったのでしょう。

この藁の塊が僕の人生を変えるとは。



・・・次回へ



※「なぜ、今藁の家を・・・1~12」はこちらです。





--------------□予定・■進行中のプロジェクト--------------
■栃木県 住宅(ワークショップを予定) 詳細は後日UP予定
□ストローベイル作り+α
 4月中 (愛知県)
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〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目7番13号
      ヴィア白川RM313
 「ストローベイルプロジェクト事務局」
電話:052-908-0023 FAX:020-4668-0617

(※お手数ですが、外出している場合は留守番電話にお名前、連絡先を残しておいてください。)
info@strawbale-project.net








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なぜ、今藁の家を・・・12

2005年08月03日 17時29分57秒 | なぜ、今、藁の家を?
渡米の計画を立てて、若干の興奮状態の日が続く・・・

それからしばらくして、一冊の本をプレゼントされた。それはINAX出版の「草のちから・藁の家」という本だった。
ページをめくる度に衝撃的な写真の数々。
巻末に紹介されている著者に連絡が取りたいと思い、
インターネットで検索をするとヒット数は10件程度。
とにかくその方たちにメールを送ってみた。
しかし、どこからも返事は戻ってこなかった。
数ヵ月後、ワークショップ参加受付開始の連絡が届いたので、
週末の2泊3日で申し込み、参加することにした。

申し込み後、また興奮状態が続く。
そして、いよいよ当日(金曜日)の朝。
会社に作業着と着替えを詰め込んだ大きなカバンを持って仕事場へ行き、
6時頃に仕事を終わらせる。そして現場へ!!

生まれて初めてストローベイルとやらに出会える喜びで、仕事後の長距離運転も気にならない。
深夜にスタッフが寝泊りしている宿に到着する。

いよいよ明日の朝、ストローベイルと初対面だ!!


・・・次回へ


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なぜ、今藁の家を・・・11

2005年07月16日 23時30分45秒 | なぜ、今、藁の家を?
大人や、子供が合計10人くらいで大きな金色の藁ブロックを積み上げて壁を作っていた。大人は大人の仕事を、子供は子供で泥塗り。
楽しそうに作っている。それは家族だけでなく近所の人たちも手伝いに来てくれている様子だった。
四角い藁の家。
手作りで家を作っている映像は建築の仕事をしている僕の目には不思議そのものだったが、楽しそうだった。
目はテレビを見ていたが、意識は遠くへ飛んでしまっていたのを覚えている。

住み手の顔が見えるどころか・・・住む人が自分の手で作る家。

これだ!こんな家つくりをしたかったのだと気がついた。
まだ日本では前例が無いため、海外で経験するしかないのだろうと思い、渡米の計画もたてた。


・・・次回へ


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なぜ、今藁の家を・・・10

2005年07月07日 08時44分59秒 | なぜ、今、藁の家を?
その後、金銭的にも体力的に限界が見えてきた頃に退職し、しばらく進路を悩んでいました・・・
家を作るってどういうことだろう?僕は何がしたいのだろう?このまま設計の仕事を続けていけばよいのか?
答えが見つからないまま・・・数ヵ月後には日本最大手の組織設計事務所で働くことになる。
僕が属していたのはデベロッパー(土地を購入して建築物を計画し、設計者や施工会社をコーディネートしてエンドユーザーに
住宅を販売する組織)を相手にタワーマンション設計の仕事をしていた。
極限まで無駄なスペースをなくし、あらゆる法規制・建築制限の裏ワザを駆使して効率よく短時間に設計しなければならない。
計画書の段階でもミスは許されず、その時代の流行や要求にもすばやく対応しなければついていけない世界。
ハイテク素材・ハイテク設備、関東圏の売れ筋デザインの検討・・・

しかし、今まで経験してこなかったことも多かった。建築物完成後の日影チェック、ビル風の検討、電波障害の検討、耐震の検討、建築基準法や条例で使える裏技や、行政とのかけひき。近隣住民からの反対運動やバッシングなどなど。
住宅を作るために打ち合わせをする相手は実際に住む相手ではなく、デベロッパーの営業マン。
住み手不在で進められていくすまい作り。
「なんかおかしくないか?」
と思いながらも毎日淡々と過ごした。

そんなある日・・・偶然テレビに映っていた映像は僕の人生を変えてしまうほど衝撃を与えることになる。

ストローベイルハウスだ。


・・・次回へ


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なぜ、今藁の家を・・・09

2005年06月29日 00時13分14秒 | なぜ、今、藁の家を?
朝10:00から18時まで仕事して、20:から26時まで仕事して・・・そんな2年間だった。
過酷な勤務時間だったが、楽しかった。若さで何とか乗り切ることが出来たのだろう・・・
世間から一歩離れたところで仕事をしているような気分だった。
ちょうどこの時、やたらと少年犯罪のニュースが多かった。連日事件が起きていたような・・・
ニュースの度に心を痛めていた。なぜこんなに子供が残酷になるのか?
僕自身、建築の仕事をしている場合じゃないのでは?とも考えた。
教育に関わる仕事をしたいとも考えた。真剣に保父への転職も考えたこともあった。
とにかく異常な事態だった。そして犯罪を犯した少年少女たちの弁護を担当した弁護士が書いた本読んだ。
少年犯罪のほぼ9割は家庭環境・親子関係に問題があると分析していた。
その本を読むと事件の「加害者」が「被害者」に思えてしまった。
家庭環境?親子関係?
よく理由はわからないが、建築で解決できるのでは?と考えるようになった。それがどのようにしたら良いのかは全く分からなかった。
また、とある建築家が書いた「家族」について書かれた本。
「家族」と「家」の関係について分析した本だった。

「家」は単なる「物体」ではなく「心のヨリドコロ」。

この時に、僕の中で何かが繋がった・・・



・・・次回へ


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