「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

植物資源有効利用としてのストローベイルハウス。

2007年03月29日 02時03分23秒 | 藁の家
「神戸あいな・里山」の活動から生まれた新たなプロジェクト。
京都・美山町にお住まいの萱葺き職人さんと神戸にてお会いし、話をすることが出来ました。
「萱葺き屋根」に使用する良質な茅を毎年確保する為には、毎年「ちがや」の刈り取りが必要とのこと。簡単に「刈り取る」と言ってもかなりの重労働。
その多大な時間やエネルギーをかけて刈り取った「ちがや」は屋根には使えない。今となっては焼却処分すら出来ない。仕方なくお金を投じて処分するのです。
「有効に使えないものか?」と考えている・・・と話してくれました。
ユニセフパークプロジェクトで試作したベイルの中に一個「ちがや」で出来たベイルがあり、形もよく、密度も適度だった。
実際にそのベイルを使用してみたが、質が良いので施工性もよかった。
そんな経験から、今回のプロジェクトを本格的に進めようと決めました。
三木市の農家さんにも協力を頂き、3月30日、その第一回目の活動を行います。
刈り取られた「ちがや」を回収し兵庫県・三木市にて試作を行います。
その他、耐久性等の実験も行っていきます。


--------------□予定・■進行中のプロジェクト--------------
■栃木県 住宅(ワークショップを予定) 詳細は後日UP予定
□ストローベイル作り+α
 4月中 (愛知県)
**************ご案内***************************
ストローベイルプロジェクトメンバーについてはこちら・・・






お問い合わせ
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目7番13号
      ヴィア白川RM313
 「ストローベイルプロジェクト事務局」
電話:052-908-0023 FAX:020-4668-0617

(※お手数ですが、外出している場合は留守番電話にお名前、連絡先を残しておいてください。)
info@strawbale-project.net









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3月3日~3月4日

2007年03月11日 01時17分14秒 | ユニセフパークプロジェクト
3月3日に国営明石海峡公園神戸地区内で行われる「UPPフェスタ」の準備のため前日の2日夜に神戸へ向かう。
週間天気によると土日は天気が崩れると言われていましたが前日の天気予報では「晴れ」となっていたので一安心。
名古屋から2名、滋賀県から1名、神戸から4名の方にベイル組みとして動いていただいた。8時過ぎに現地入りし、スタッフと打合せ。
そして、スタッフ同士団結の合図でそれぞれ作業開始。
ファシリテーター達もせっせと道具運び。この公園、実ははまだ開園前の為、十分に通路などが整備されていない。下水も無いので仮設トイレ、電気も水道もガスもない。本当に本当に・・・山の中である。
~以前まで、と言ってもほんの少し前まではこの地で耕作をしてきた地元の方たちは当然のように毎日道具を持って山を登り田畑を耕し、草を抜き、水を見て棚田管理してきたところである。便利とか楽なものに慣れきってしまっている自分自身を思い知らされる。~
あらかじめ作っておいた土を運ぶのも一苦労。
フェスタで使用する備品を運ぶのも一苦労。重いものを持って山登りは本当に辛いが、とにかく急いで準備に励む。気が付けばフェスタ開始の時間!早速子供たちが現場になだれ込んで来た。興奮状態の子供はすごく怖い。「まぁー落ち着け」といわんばかりにファシリテーターが上手に子供たちを誘導。流石である。
「デザインを考えて基礎を作りベイルを積み土を塗って完成させる」と子供に説明してもイメージしにくいだろう。大人でも訳が分からないし・・・。
ということで先週試作ベンチを作ったファシリテーターたちが当日はデモ部隊の隊長となり、先行してオブジェを作る。
その様子を見て子供たちにイメージを伝える。まさに「百聞は一見にしかず」

基本的な作り方を聞いた子供たちはそれぞれのチームに分かれ何をどこに作ろうか・・・という試行錯誤が始まる。最近となってはそんな遊びさえ少なくなったのではないだろうか?

その場にあるもので何か物を作るのは本当に楽しい。小学生の頃「秘密基地」を何個も作ったぞ。作った基地にこっそり潜んでいるとなんともいえないムズムズするようなワクワクした気分になる。きっとアドレナリンが分泌されていたのでしょう♪
TVゲームとは一味違った興奮状態。「頭ではなくて体で感じる」って、ひょっとしたら今の大人にも必要な感覚なのかもしれない。
当日は晴天の中で行うことが出来た。
今回のプログラムは午前中に子供たちにどんな遊具が作りたいのかをみんなで考え、午後から基礎を作成し、ネザサベイルを積んで土を塗って完成!という予定。
その土地で調達できる材料を使ってどんなものを作るのかみんなで一生懸命考えて完成に向けての作業が始まる。ここでファシリテーターが活躍。
上手く子供たちに考えさせ、その考えを整理していく。

あっという間に昼になり昼食。
この日、この公園内で活動する他のグループの活動発表の場でもあり、面白い食べ物がたくさん売られていた。(タイミングを逃してしまい、ほとんど売り切れ)
この里山で育った野菜やイノシシを使ったしし鍋。有機米、自家製の漬物。もち、果実酒・・・どれも美味しかった。「あいな茶屋」のおかあちゃんチームが一生懸命作ってくれった米や野菜で作られた食事は本当に美味しかった。目の前で感謝しながら米と漬物をひたすら食べた。

休憩を終え現場に戻る。
子供たちは着々と何かを作っている。
ベイルをロの字に囲って「落ち葉の沼」
「ドラゴン」のオブジェ

そして「小屋」

なぜか囲われた空間を作ろうとするのは人間の本能なのだろか?
ベイル積が終わったチームから土塗り開始!!

初めはまじめに土塗り
今回のプログラムにはもう一つ、重要な実験的要素が含まれている。
それは、この公園内で大量に生えてくる植物を使った工作物を作った場合、この土地でどの程度の耐久性なのか?蓄積型の遊具作りが可能なのかどうか?その耐久性によっては建築も可能なのか?今回の実験には非常に多くの期待と可能性が含まれている。その技術が可能ならば世界のどこかで建物が無くて辛い思いをしている子供たちの為の家作りの技術へと繋がる可能性や、公園のあり方、家作りの可能性、植物資源の有効利用などなど。
UPPスタッフから「コレにセンサーを入れます」と指さしたのは「小屋」でした。そうなるとベイル組みが出動!
今後の活動を左右するため耐久性の高いものに仕上げなければならない。
子供たちをやんわりと別のチームと合流させ、その土塗りを始めた。
やっぱりどろ試合が始まった。ファシリテーターたちは服も顔も泥まみれ。


女性のファシリテーターは「着替えがない!」と焦っていましたが顔は楽しそうだった。
一方「小屋」を作るベイル組は必死だ。
なんとしてでも今回の期間中に完成させなければならない。
「小屋」以外の遊具は、目標を達成しは3日のプログラムは無事終了。
それぞれのチームで考えながら協力してひとつのものを作り上げた子供たちは達成感に満ちた表情に変わっていた。



この日の夜はUPPスタッフ、ファシリテーター、ベイル組の打ち上げ。
久しぶりに無茶飲み(学生飲み?)をしてしまった。(反省)

4日に残りの作業を9時から開始。
今回のベイル組はストローベイルプロジェクトの活動に何度も協力してくれてきているメンバーや経験者、建築・設計関係のスタッフで構成。
安心して作業を任せることが出来た。

屋根作りチームと土塗りチーム、材料手配チームに分かれて完成に向けて作業。
皆さんのおかげで何とか形に出来ました。(感謝!!)

後日、センサー設置と中塗りを行う。

名古屋への帰りに有馬温泉へ寄り、大阪のカフェコモンズでコーヒーとピザを食べて滋賀のスタッフと別れ、名古屋へ向かった。


https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/6c/8adbb71f953610a5eff0a496b2af8af2.jpg


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ネザサベイル遊具の試作

2007年03月01日 22時03分07秒 | ユニセフパークプロジェクト
2月18日に神戸UPP現場にて、先週製作したベイルでの遊具試作を行った。
参加者はUPPスタッフ+ファシリテーター。
子供たちに実際に作ってもらう前にどのようなトラブル、注意点などが出るのか?タイムスケジュールを含めてもろもろの試作実験。

作業中は子供になりきっての作業。
試作では簡単なベンチ製作をすることに。
ベイルを積み、土塗り工程へ。
実際に遊具を作る際、しっかりと土を塗りこまなければならず
その方法を試行錯誤・・・。
土を投げてみよう~と実際に投げてみる。
土の付きは良いが・・・大人たちでさえもはしゃいでしまい・・・しばらく泥試合になった。

こうなってしまう。(リミッターが外れる)
そうならないように、当日は土を投げないことにします。(と言っても土を投げる子が現れるに決まってるが・・・。)
もちろん大人たちの心にリミッターを



何とか土塗りまでは完成。


そして3月3日の当日までの準備が進む。

3月2日前日に神戸入りして4日深夜に名古屋に戻れるといいな・・・。


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■3月3日(予定)に行われるユニセフパークプロジェクト
■場所:神戸市北区
 参加可能人数:20名(残り数名程度)
 締め切り  :(2月28日まで受付)←受付終了しましたが見学は可能です。
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