「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

北海道プロジェクト報告

2008年09月02日 13時58分00秒 | 根室プロジェクト
2008年8月20日から27日にかけて北海道根室市厚床にあるフットパス:厚床パスの拠点となる築拓キャンプ場内にコテージの建設が行なわれた。
規模は約3mx3m(内寸)の少人数用。
ワークショップ(概要はこちら)に先立って主催者である酪農家集団AB-MOBITさんたちが基礎工事を、構造工事は大工さんが施工。
(後から聞いたのだが、構造施工を担当した大工さんは10年以上ぶりに墨付けをしたそうで、「大変だよ・・・」と言いながら喜んでくれたようです☆)

■18日に名古屋からストローベイルプロジェクトスタッフ3名が出発し、その夜は札幌市内で一泊。8月とは思えないほど涼しくて快適である。
■19日の早朝6時30分頃に根室へ向けて移動開始。15時頃現地に無事到着。先ず気になる現場をチェック。
 
事前に名古屋から発送しておいたスタッフの作業道具や工事で必要な材料が詰まったコンテナ2個と資料の荷を解き、ベイル積み準備の下地工事を開始。 
現地に到着と同時に、早速作業を開始するのだが、足りない部品や金具を買いに最寄の店へ行かなければならない。そこが結構遠い・・・買い物に行くと1時間以上は時間が過ぎてしまう。そんなこんなで思うように作業は進まず、結局、初日の目標としていたベイル積み用木下地工事は完了せず、次の日に残り作業を行なうことになる。
その夜はキャンプ場内でジンギスカン。食事中に雨が降り始めたので、慌てて屋根のあるところへ移動。炭火で焼く旬の秋刀魚も美味しかった。
■2日目。前日の残り作業を行い、午後にはベイル用下地工事も終わりようやくベイル積み開始。
今回のプロジェクトで使用するベイルは飼料用ベイル120個(今回の様子を見て今後は自作ベイルを使用予定)。
ベイル置き場と現場は同じ敷地内にあるが、遠い場所にあるので、ベイルはトラクターで運搬。こういう機械があると本当に便利だ。

一方、土作り業を開始。最初は長靴で作業をしていたけれど、やはり素足のほうが作業しやすいのでしょう・・・。寒い中、素足で土をコネコネ。お疲れ様でした。

ベイル積みを開始するのだがこれまたなかなか思うように作業が進まない。残りのベイルは翌日に積むことになった。
2日目の夜、大島が市民講座を行なうことになっていたので「日本におけるストローベイルハウスの可能性」というタイトルで1時間弱パワーポイントを使って行なった。

講座の後、古い牛舎の中ヘ入り、扉やガラス戸などなど、使えそうなものを探し出してデザインを考えて今回のコテージに取り付けよう!ということになり、牛舎の中をみんなで物色してみた。
使えるのか使えないのか分からないが初めて見る珍しいものがいっぱい転がっていた。

■3日目。作業前の早朝。みんなで早起きをして、「別当賀」へ行ってきた。ここへは普通の車では辿り着けない程の悪路。
事前調査の時は曇りで何も見えなかったが、今回は遠くまで見えてよかった☆
現場への帰り道、MOBITメンバーの一人の牧場を見学させていただいた。そして絞りたての牛乳も試飲させていただいた。根室の牛乳は旨い!!
どうやらトップシークレットらしいが、某社の「自分へのご褒美用アイスクリーム」として買われるのが多いアイスクリーム・北海道物産展で必ず行列が出来る某有名製菓の材料となっているとの事です。名古屋でも根室の牛乳が買えるといいな・・・。
現場に戻り、先日積み残したベイルを全て積み上げる作業を開始。一方で土塗りの準備を行なう。
予め入れておいた麦藁が発酵し始めているのか、稲藁とはまた違った香り。ビールのような・・・パンのような・・・なんとも香ばしい香りです。
ベイル積み作業は最上段で一苦労。ベイル積みが終わった部分から土塗りを開始しするのだが、土塗りで体がドロドロになる前に是非美味しいソフトクリームを食べたい!というみんなの意見で、またまたMOBITのメンバーの一人が経営するショップへ。ソフト・・・旨かったです☆
牧場にある牧草のソファーで一息ついた後、フットパスの一部である「物思いにふける丘」という場所を案内していただいた。
この丘に登ると脳の回転も時間も止まってしまった気がするほどボ~としてしまう。 
久しぶりに建設地を飛び出して「ひと時の観光」を終え、また現場へ戻り土塗り作業を開始。
巨大なガラス球を2個仕込んだ開口部の作業も一苦労。

このガラス球窓から夕焼け空を覗いてみたら何とも美しい色だった。
コテージが完成したら是非泊まってみたいと思う。


仕事の都合上大島は明日の作業から参加できないので、現地に残る参加者と担当者に今後の土塗りのこと、ベイル積壁の補修方法、土塗り下地の方法などなどを説明し、気がつくと辺りは真っ暗になっていた。

この日の夜、見事な食事をいただいた。
花咲蟹、厚岸の牡蠣、牛乳豆腐、秋刀魚、生ほっき貝、しまえび、地酒、巨大な焚き火、花火、ビール。

翌日、早朝の出発の予定だったのでここで皆様にお礼。
しかし、翌朝、早いにも関わらず皆さんは集まっていただき、見えなくなるまで手を振ってくれた。また来年会えるといいなぁ・・・。


仕上げまでまだ工事は続きます。ご都合のつく方は是非この場所を訪れて、土塗りを体験してみてください。





--------------□予定・■進行中のプロジェクト-------------- 
■バンガロー建設(北海道・根室市)
■工房建設(大阪・尼崎)※アミタ株式会社
□住宅建設(三重県)
□店舗建設(秋田県)
□住宅建設(愛知県)
□ギャラリー改修・建設

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コメント (1)
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