「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

「日当(ひなた)の家」プロジェクトとは

2011年07月29日 01時22分53秒 | 「日当の家」プロジェクト
この家は岐阜県本巣市日当という場所に建つので、「日当の家」(ひなたのいえ)と呼んでいる。
辺りは山に囲まれ、その間に川が流れ、敷地の裏山から一年中湧き水が湧いている。
近くには樽見鉄道線「日当駅」があり、どうやら鉄道ファンには人気の写真スポットらしい。桜の季節になると大勢のカメラマンが朝早くから夜まで撮影している。
この駅から少し北へ行くと樹齢1500年を超える桜の古木「淡墨桜」がある。
また、この辺りは明治24年に発生した濃尾地震の震源地でもあり、日本で確認できる最古の地震断層が今でもはっきりと残っている。
「日当の家」の生い立ちを調べてみるとこの家はそれから約10年後の
明治35年2月17日に居宅+店舗として登記されたようだ。
それから100年の間に建具は木製からアルミに取り替えられ、瓦も葺きなおしているようだ。
北側に急斜面の山があるが、石積からコンクリート擁壁に変わっている。
2005年、この地域に大雪が降り積雪に耐えられず軒先が折れてしまった。
壊れてしまった屋根を直すか、このまま解体してしまうか・・・という話になる。
よく見るとこの家に使われている柱、鴨居、桁、框、板・・・なかなか良い材を使っている。壊してしまうのは簡単だが、二度とこんな材料に出会うことはないだろう・・・と思い「何とか残せないものか?」と考える。
そして、2006年「日当の家」プロジェクトが始まった。
「出来るだけ無駄なものを切り捨てて、必要最小限のもので生活できる豊かな空間をつくる」というコンセプトで
プランが決定するまでに合計18案のスケッチを書いた。
断熱性の高い壁と風通しの良い間取り・冬は薪で暖を取り、電力消費を減らす。
古い家から欅の大黒柱・小梁、桜の鴨居と厚さ30mmの板、桜の上り框と天井板、松の棟木・梁・厚さ15mmの松の板、木製建具、ガラス板などを取り外す。
追加購入する木材は国産材・間伐材。屋根は周辺の環境とあわせて日本瓦とする。
畳8畳敷き以外は全て土間仕上げ。
キッチンは業務用ステンレス製のものを再利用。
便器・洗面器・浴槽は陶器。
ストローベイル壁の仕上げは耐久性を高め、ベイル壁の基礎は断熱性を高めた低コストな新工法を実験的に採用。
一方、長年の実験を繰り返す中で製作が可能になった高密度なベイルが寸法の調整も可能になったので、施工時の時間短縮+コストダウン+耐久性UPに繋がる。
このプロジェクトからはそのベイルを使用する。
今までの経験を基にストローベイルプロジェクトが培った技術・実験的な技術を取り入れ、皆様に気軽に見ていただけるストローベイルハウスのコンセプトハウスを建設します。

作業風景(動画)

※7月30日建て前予定です。


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〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目7番13号
      ヴィア白川RM313
 「ストローベイルプロジェクト事務局」
電話:052-228-0468 FAX:020-4668-0617

(※お手数ですが、外出している場合は留守番電話にお名前、連絡先を残しておいてください。)
info@strawbale-project.net









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