「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

「藁の家」現場報告17

2005年01月10日 15時19分44秒 | 京都・美山町「藁の家」
1月8日に京都のストローベイルハウス(藁の家)を訪ねた。この現場へ来るのは何ヶ月ぶりだろうか?結局、未完成の姿しか見る事が出来ていなかったが、今回ようやく竣工した姿を見る事が出来るという事で、この日を待ちに待っていた。途中で大岩剛一氏と合流し、美山へ向けて約2時間。京都市内は天気もよく、実に清々しい空気だった。しかし高雄の長いトンネルを抜けた瞬間に想像を絶する光景に・・・。
豪雪である。
僕の車にはスノーチェーンもなければ、スタッドレスタイヤでもない。全くの夏仕様。しかし、ここまで来たのなら行くしかない。車中を緊張感で満たしながら美山町へ向かうが、さらに積雪が増えてくる。視界も悪くなる。いよいよ路面が白くなってきた。最徐行で先に進む。少しスリップしながらなんとか難関はクリアした。林間道路を抜けて京北町までたどり着く。相変わらずの積雪だが、どうやら除雪車が通ったのか、道路は走りやすくなっている。しかし道路が雪に覆われるのも時間の問題だと思た。雪化粧の「茅葺きの里」を横目にして予定通り2時間で青山邸に到着。しかし、敷地内にとても入れる様な積雪ではない。車を降りてみると、約80センチは積もっているだろうか?まともに歩けない・・・。この豪雪、極寒の地において藁の家の断熱性が非常に気になる。早く家の中に入りたいと気が焦るほど寒い。
奥様が出迎えてくれた。一歩ずつ藁の家へ向う・・・次回に続く
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「藁の家」現場報告16

2005年01月04日 00時52分49秒 | 京都・美山町「藁の家」
家造りに関わっていてお施主さんから喜びの声を聞くのは何とも嬉しい事です!去年竣工した住宅のお施主さんから年賀状を頂きました。そこに映っている「藁の家」は屋根に少し雪が積もっていた。夏にみんなで作業していた頃の暑さからは想像もできないくらい寒そうな写真。あの夏の出来事も今となっては良き思い出。ちょっぴり懐かしくなりました。お施主さんはもちろん、全国のいろんな参加者の思いがこめられて完成した家。年賀状の裏に映っている家の写真をじーっと見ていると「僕は頑張って家族を守ってるよ!」という声が聞こえてきそうな気がする。屋根に少し雪を残し、陽を浴びて堂々とたたずんでいる藁の家は僕にとっても微笑ましく見えてしまいます。そして「これからも長いおつきあいをよろしくお願いします。」とメッセージが書かれていました。

こちらこそ、末永く
よろしくお願いします!

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「藁の家」現場報告15

2004年12月01日 17時46分39秒 | 京都・美山町「藁の家」
久しぶりに「藁の家」現場報告をします。

嬉しい事がありました。

この「報告」の舞台になっている住宅のお施主さんからコメントを頂きました! 「藁の家」現場報告14こういった言葉で僕はこの活動を続けていけるのです。(嬉しいです!!)先月の中頃に残っていた大工工事が終わったと連絡がありました、ようやくお施主さんも落ち着いた生活が出来るようになります。僕も一安心。特にこの現場ではこれからはどんどん寒くなってきます。藁壁の断熱効果、調湿効果が発揮される事でしょう。近いうちに是非伺いたいと思います!

振り返ってみると本当に沢山の方の協力がありました。はるばる遠くから藁を積みにきてくれた方、滋賀県から自転車で来た方、原付で来た方、泊まり込みでお手伝いしてくれた方・・・。

現場には一冊のノートを用意しておきました。
ワークショップに参加していただいた方の記録です。
(記録ノート記入順)

上田麻里衣さん、上村洋平さん、太田博子さん、田中集子さん、堂下恵さん、吉村さん、
渋谷敏浩さん、渡辺知子さん、広瀬さん、高橋栄策さん、中野桂さん、中野和子さん、
中野蒔郎さん、中野平さん、原田弘さん、宮原悦子さん、前田泰雄さん、宮澤英里さん、
川口誠さん、小林道明さん、小倉あつ子さん、安田尚人さん、町田さん、杉浦勇二さん、
木澤明美さん、山田しんやさん、亀村芳幸さん、井上諭さん、山本さん、森陽子さん、
奥池準さん、野瀬信一さん、横田尚子さん櫻木あやさん、新家薫さん、日野真利子さん、

残念ながら記録出来ていなかった方も何名かいます。申し訳ありません・・・

参加していただきありがとうございました!!


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「藁の家」現場報告14

2004年11月02日 09時16分26秒 | 京都・美山町「藁の家」
いよいよ「藁の家」の壁が完成に近づいてきました!僕たちが外で藁壁をひたすら作っている間に、内部では大工工事も進んでいます。壁が出来てしまえば完成まで大工、設備、電気・・・といった工事が残るだけです。
今までは近くで泊まり込んでいましたが、完成したら週1のペースで設計管理、打ち合わせを行う事になります。(名古屋ー京都の往復は約8時間ちょっと遠い!?)現場へ行く度に出来ていくのが嬉しかったです。

ある定例打ち合わせの日、お施主さんに「スヅメバチが壁を削っている!」と言われて驚きながらその場所を教えていただきました。本当です!スズメバチが壁から土を運んでいくではありませんか!?しかも結構重そうな物を・・・。ふわふわしながら裏山へ飛んで行きます。
左官屋さん曰く、「スズメバチは土と蜜で巣を作るんだ」。
今回使用した土は少しピンクっぽい土でしたので、きっとこの藁の家と同じような色のスズメバチの巣が出来る事でしょう。ピンク色のスズメバチの巣か・・・カワイイかも☆
昆虫も好んで運んでいってしまうほど安全な材料なんだなとあきらめました
(変に蜂にいたずらすると刺されるのがコワイし。)
蜂がガリガリ削った後の写真です。わかりますか?
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「藁の家」現場報告13

2004年11月01日 00時47分33秒 | 京都・美山町「藁の家」
ワークショップも終わり、一般参加者がいなくなった現場は少し寂しいものです。大工さんが木を加工する音と、左官職人のシャッ・シャッという音だけが聞こえてきます。ここの現場の7月中旬の日中はとても蒸し熱いのですが、夜や朝方は少々寒くなります。天気のいい日はかなり暑く、汗だくで職人さんは作業しています。一日中晴天だったある日、藁壁の断熱は?と気になり、直射日光を受けている壁の外側に頬を近づけてみました。そうしたら火傷しそうなくらい熱いのに対して、室内側にあっては、ひんやりしているのです。恐るべき断熱性!僕の名古屋の自宅でもこんな事がありました・・・
仕事が終わり、家に帰ると部屋の中は灼熱地獄!机、床、椅子、全ての物が高温に!
不快そのものでした。しかし、机の下に置いてあるストローベイルをずらして、そこの床を触ると冷たいのです!これには感動しました。
現場では壁が完成し、屋根にも(セルロースファイバー)断熱が施されると室内作業は楽になったと大工さんはいっていました。完成に向けて着々と現場は進んでいます。写真は藁壁の完成目前の状態です。
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