今回は家を出るのが遅れて、5時の予約にギリギリ滑り込んで間に合った。店員は自主練には全く興味ないって風を装っているが、ブースの方は徐々に人が集まって来ている。それぞれ思い思いにブースに入って、黙々と各自決まった練習メニューに従ってボールを打ち始めた。男女の比率は3対1って所だろうか。最近の女子ゴルフの人気好調の後押しもあって、割と若い女性が多いように思う。それに全般的に男性より女性の方が、見た目のスイングがマニュアル通りで綺麗である。まあ、流石に「飛ばし屋」と言えるような剛腕の女性はゴルフパートナーなどに来てるはずもないが、女性初心者が多いのは男性客には大変励みになっているようだ(出た!、オジサン気質が全開!)。
それはそれとして、練習の目的である「肝心のハンドファースト」は、色々工夫するのだがどれも中途半端で中々上手く行かない。少し打ったらその都度ビデオで確認するのだが、悲しいかな一向にインパクトで「シャフトが傾かない」のである(オーマイガッ!)。せめて15度位のハンドファーストになってると嬉しいのだが。
一応この日に私がやった練習方法と、その結果どうなったかを詳らかにしてみよう。あくまでテレビで見るツアープロのスイングに近づいているかどうか、という視点だけなのだが、参考にしたのは例の全米女子アマチュアで優勝した「馬場咲希選手」である(・・・ちょっと無理があるんじゃないかと思ったが、望みは高くということでギリ認めることにした)。
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1、上体を残して、上下の捻転差を作る
まず上半身と下半身の「捻転差とタイムラグ」をつけることにした。下半身は切り返しで既に腰が開いている状態だが、上半身は「まだ右側を向いたまま」で、ようやく振り下ろし始める感じである。馬場咲希選手のスイングをスローで見ると、「腰がもう目標方向に向いている」のにもかかわらず、上半身はまだシャフトが目標方向に寝ていて、腕が肩から少ししか降りてきていない。ここから一気に爆速ダウンスイングでインパクトの位置まで振り下ろして来るわけだから、そりゃあヘッドスピードもF1並みに出ちゃうわけだよねぇ(ただもう感服するだけ!)。
我に返って私のスイングをビデオで見ると、腰が切り返しで正面の位置に戻って来た段階で、既に腕は水平より下に降りていて、悲しいかな「手首はだらしなく伸びて」、シャフトが地面の方に垂れ下がっているではないか!。これこそ典型的なアーリーリリースである。当然、ヘッドスピードは「ゆるゆる」で、インパクトする時は「シャフトが真っ直ぐに立って当たっている」のだ(おおっ、ノーオ!)。これじゃハンドファーストには程遠いわけだ。まずアーリーリリースを直さなければ、とてもじゃないが「ハンドファースト」には行きつかないのである。それで考えたことは、少なくとも腕が右腰の位置に来るまで、左手の角度を「90度に保つ」ことである(誰でも考え付く方法だが、とにかくやってみるしかない)。
そしてそこからインパクトに向けて「腰の回転と左手の引き」により、なるべく手首を伸ばさないようにして、最終的にはグリップ位置が左足の付け根ぐらいに来た時に、やっと「インパクトする」ぐらいのつもりで手首を伸ばすタイミングを遅くするように頑張った。その形を何とか再現しようとすると、プロのスイングでよく見るように、「頭が後ろに残って」いる方が上手くいく。当然、肩も回るし胸も開くので、全体的にスイングが右肩越しにインパクトしているように見え、傍目にはずっと綺麗なスイングに見えるのだ。それで無理やり形から入ってまず「頭を残すよう」に我慢した(なんでも我慢だが、果たしてこれで肝心のヘッドスピードが出るんだろうか?、心配だ)。
ここは自主練の辛いところだが、とにかく心配はそっちのけで突き進んでいく。まず考えたのが、球の「右15センチ」の所を見てスイングするという方法である。頭がその分右に寄るので、自然とインパクト位置も右に寄ることになる。スイングが変わらず同じように振れていれば、グリップは同じなのだから、自然と左方向へ寄った形になって、結果的に「左足の付け根辺り」でインパクト出来る筈。アーリーリリースの方はインパクトをぎりぎりまで我慢して「ボールの真上に来たらビュッ」と手首を伸ばして振る感じにすれば、何とかなるように思った(他に考え付かなかったから仕方がない)。まあ、アーリーリリースが出てしまう原因は「シャフトを伸ばして球を前方に転がすイメージ」でインパクトしているせいだろうと思っている。これは初心者や力の無い女性に多い「箒で掃くスイング」になっている。やっぱり力強いインパクトを望むなら、「手首のスナップ」を使ってドッカーンと叩きつけなければダメなのだ。そこを意識して30分程打ちまくった。
・・・しばらくして確認すると、自分では案外いい感じにいってるんじゃないかな?と思っていても、アーリーリリースは相変わらずだし、頭は多少残ってはいたが「インパクト位置は変わらず右足付け根の前」のままである。これじゃハンドファーストにはならないんだよねぇ~(ガックシ)。
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「何かが欠けているかも」とは薄々感じていたが、それが「何なのか?」はまだ分からない。五里霧中である。先生に聞くのが一番なのだが、どうもゴルフパートナーの先生方は堅物で、「会社のメソッド絶対」という決まりだそうだから、そもそも無理である。土台、私が YouTube で勉強していると言ったら、「そんなもの全然見る気がない」と仰る人である。まあ先生の方は当てにしないことにして、自分なりのアイディアを全部試してみようと決心した。私がゴルフパートナーに入会したのも「ハンドファースト」の習得と、自分の健康のために往復1時間を歩く、の2点が目的である。ここでハンドファーストに打つことが出来なければ、その時は「ゴルフを辞める」ぐらいの、不退転の決意で頑張ろう!というのが偽らぬ今の心境である。
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2、左足の向き
その他には、左足がインパクトの後で45度位に開いていることが分かった。これはバックスイングのトップから切り返しで左足を踏み込むのだが、その時に「踵をオープンに開いて」踏み込んでしまうのである。これは無意識に行っている悪い癖だから、意識して「真っ直ぐアドレス通り」の位置に下ろすように修正した(が、まだ出来ていない)。これは足を降ろす位置というより、上体を右に向けてダウンスイングを開始する方が上手くいくと思っている。次回に試してみたい。
3、左手の平を自分のお腹に向けるようにして掌屈、それと右手のサムダウン
プロの分解写真を見てみると、フォローで右手の親指が真っ直ぐ伸びて、腕とシャフトが一直線になっている。私のフォローは右手が掌屈して「すくい上げている」ように見えて、全然真逆のアマチュア・スイングになっているのだ(実際に手首を「手の平側」に折ってる「すくい打ち」だと思う)。インパクトで右手親指に力を入れて小指側に押し下げ、手首を伸ばすように下に向けるのが「絶対のセオリー」である。これは意識して行わないとすぐ「すくい上げる」打ち方になるので、ビデオチェックの時に必ず見るようにして、出来るまで繰り返しトライすることが肝心である。
4、クラブが右腰の位置に降りてくるまでじゃ、右手はリラックスして「打ちに行かない」ように我慢する
これは「タメ」を作るための対策でもある。私は手が右腰の位置に降りて来たときに、既に「シャフトが地面の方に垂れて」いて、右手首が完全に伸びてしまっている。そうではなくて手が右腰の位置では、シャフトはまだ90度の角度で立ってなくてはならない(勿論、あくまで理想の話である)。これは実際は手首を柔らかくしてクラブを下に思いっ切り振り下ろすと、シャフトは「遅れて引っ張られる」から90度位の位置に「残って立っている」だけなのだが、いかんせんスイングスピードが足りないために、合わせるスイングになってしまっている。本当はインパクトまでグリップが45度移動する短い間に、上にあるクラブヘッドをインパクト位置まで「倍の角度」の90度位、右手の強力なスナップで走らせてこなくてはならないのだ。これはスイング中のインパクトの瞬間に合わせるのであるから、右手のスナップに「一瞬で力を入れる感覚」を覚える必要があると思う。今まではダウンスイングの全体に合わせて徐々に真っ直ぐなるように振っていたから、それなりに「ゆっくり伸ばしていれば」きちんとインパクトに間に合った。今度は数倍の速さで振らなければ間に合わない。例えていうならば今までビューンと振っていたのを「ビュッ」と振る感じである。そして右手をビュッと伸ばすタイミングは、感覚的には「ヘッドがボールに当たるまで」右手を曲げたまま伸ばさないぐらいにしないと、時間が余ってシャフトが垂れてしまう気がする。これは意識して遅らせる練習が絶対必要だ。それに、余り自信はないが「運動神経の再活性化」が必須になりそう。果たして72歳の年金暮らしの老年にそんなことが出来るだろうか?
というわけで、以上で2時間の練習はあっという間に過ぎてしまった。ビデオで見る限り「殆ど練習前と変わらない結果」に終わったのである。ああ情けない。
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練習が終わり、トボトボとゴルフパートナーから帰って来る道すがら、ここが根性の見せ所だと自分を奮い立たせ、いつの日にか「必ずハンドファーストで打ってやる!」と、夜空に浮かぶ月に誓って気合を入れ直した。
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家について日本酒を飲みながら、何かもっと良い方法は無いかなと Youtube を眺めていたら、Tera You Golf という動画でハンドファーストにする方法をやっていて、そこで言っている体重移動が「そうだったのか!」と目からウロコであった。私は左への体重移動が不足していたのではないか?、と考えたのである。自主練でハンドファーストに打てなかった原因の「最後のピース」は、きっと左への体重移動が足りなかったせいなのだ!。確かに左への体重移動が少なければ体の中心は右に残り、結果としてインパクト位置は「左に残って」しまう。インパクト時のボールの位置は、頭の真下が理想的だ。左足の踵がオープンになるのも、これが原因かも。
というわけで、次回はここに意識を置いて「姿勢を本来の正しい向き」にすることから始めようと決めた。
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次回火曜日の練習では、
1、体重移動をしっかりやって左足を正面に向ける
2、切り返しは右を向いたまま腰を落とす
3、腰を開いても上半身は右を向いたままダウンスイング
4、クラブが右腰に降りてきた時、シャフトは少しでも立っているのが理想
5、グリップが左足の付け根あたりにくるまで、頭は右を向けたまま
6、ヘッドがボールに当たってから、手首を返して左後ろに振り抜く
以上である。
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