明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

お買い物の楽しみ3

2018-11-24 21:32:07 | 今日の話題
私のお買い物はその後勢いをましてどうにも止まらなくなっていた。この2日間で買った商品は、タニタのデジタル温度計2041円・本(西行と百人一首の作者達・・目崎徳栄)2808円・デッキーズUSAショルダーバッグ2980円・本(テンプル騎士団)972円・整理BOX2個3044円・キャスコのゴルフグローブ1900円・最後にワイヤレスイヤホンKLIPSCH27096円である。

では買ったものは期待通りの喜びを与えてくれたかどうか、一つずつ検証してみよう。

1 本
こないだ九条兼実を読み終えたばかりで、まだ買ったばかりの本が6冊も我が家の本棚の「新刊本コーナー」に鎮座しているというのに又しても買ってしまった。私はアマゾンの本の解説を読み、「ふーん」とか「ほおー」とか思ってちょと読んでみようかなと考える間もなくもう「レジに進む」を押しているのだ。2000円以下の本であればもう躊躇しない。3000円の本であれば「書いたくてもやっぱり高いから止めておこう」という気になる。2480円なんて値段が一番悩むのである。合計ではなく本一冊の単価だ。内容に見合った本であれば高い安いは関係ないという人がいるが、私は本は「音楽と違って」内容と価格はリンクしない、という立場だ。本の値段は「紙代と製本・装丁の値段」である。当然、厚い本やデカイ本は高い。内容は「売れる部数」で作者に還元されるのが本なのだ。だが一部の熱狂的支持者にしか売れないという本もある。これらはコストと関係なく、非常に高い。つまり売れないから元を取るために高く知っていると思われる。まあそれで更に売れなくなっているから逆効果だが。私の好きな「九州王朝関連本」も、そういう種類の希少本(人気がない)なのだ。だから「普通の値段」で出ることは、そうそうない。ただし殆どは古田教授の焼き直しか「トンデモない空想本」なので買わないのだが。九条兼実は平安末期から鎌倉初期だから、割とポピュラーな方である。いまは室町時代の「応仁の乱関係」が売れているそうな。流行り廃りがあるのは本の世界の常である。で、発売後暫く経って無くなってしまうと、今度は「汚れだらけの中古本」を探す羽目になる。中古本は出来るだけ書いたくない私だから、どうしてもついつい見つけた時に買ってしまうのである。結局は「新刊本コーナー(つまり、まだ読んでない本ということ)」に埋もれるわけだが、「いつか読もう」と言う思いはずっと変わらず持ち続けている。いつか全部の読みたい本を読みきった時の爽快感って、どんなにか素晴らしいだろう!と想像するだけでもワクワクする。それが「欲望のその1」だ。

2 整理BOX
我が家も断舎離したというのに、臆面もなくつまらぬものが増えてきた。USBコードなどは言うに及ばず、電源タップに充電池と充電セット、イヤホンの耳栓やメガネケース、ガムテープそれに64ギガのSDカード、その他諸々の理由で使わなくなったが捨てるにはもったいない小物などなど、ガラクタとは言えないが当分使わないものである。三段のカラーボックスにごちゃまぜに置いてあるが、これが見た目も良くないし探すのも不便である。それで整理BOXを買ってくることにした。高島屋8階の東急ハンズで「二段の整理BOX」を2つ買って、USBケーブルとスマホ関係・その他ケーブル・イヤホン関係・電池類、と分けて収納した。同時に押入れの棚も整理して袋に入れ、天袋にギュウギュウに詰めて真ん中を半分以上開けることに成功した。その片付いたスペースに、日中着る服だとか帽子とか「今度買ったデッキィーズのショルダーバッグ」とかを並べて、キチンと整理整頓した。綺麗に整頓されていると気持ち良いものである。勿論これとても何時又気分次第で模様替えしないとも限らない。それまでの間、束の間の「安息日」である。たまにこのような大掃除めいた片付けを行うが、長続きしたことがないのであんまり期待はしていない。が、それでも綺麗になったことは間違いないので、気持ちがスッキリしたのだ。つまり「美しい」ということは「自分の価値観の証明」でもある。これが「欲望のその2」である。

3 ワイヤレスイヤホン
この前買った完全ワイヤレスイヤホンが「余りにもブツブツ音切れして堪忍袋の緒がキレた」ので、両耳が線でつながっている「普通のワイヤレスイヤホン」を買うことにした。例のごとくアマゾンで夜な夜な商品ページを見まくって、どういうわけか「KLIPSCH」のネックバンド式BAドライバー27096円というモデルが気に入り、とうとう買ってしまった。同じタイプの「ダイナミックドライバー」モデルは15353円なのでだいぶ高い。しかし「これ、良いな」と思うと矢も盾もたまらず買ってしまうのが、僕の悪いクセ(もうお馴染みだから、あえて言わないことにした)である。届いて早速試聴する。「あれ?、これはSHUREの5万円した密閉型オーバーイヤーのヘッドフォンと、同じくらいかそれ以上の美音だぞ!」と感動する。バイオリンの名器に例えて言うなら、SHUREが晴れやかで威風堂々と鳴る「ガルネリ」なら、このKLIPSCHは淑やかに甘く切なく鳴る「ストラディバリ」だ!。凄い、凄いぞ!。・・・何と言っても特筆すべきは「弦の音色」である。音がとにかく「艶めかしい」のに驚いて、あっという間に1時間が過ぎていた。これぞ音楽の真髄である。「音」に完全に聞き惚れてしまったのだ。貧乏年金ぐらしの私が言うのも何だが、「やはり音響機器は金」という言葉が身に沁みた。KLIPSCH、恐るべし!。電池も18時間連続使用出来るし、コーデックもSBCだけでなくaptXとAACの両方に対応しているから、スペック的にも最高レベルである。しかも音づくりが、「音楽を知り尽くしている技術者」の手に成る「楽音」である、という点がSONYやBOSEとは訳が違うのだ。クラシックを何も言わずに昼から8時間聞きっぱなしで全く疲れないというのは、逆に言えば「重たいヘッドフォン(SHUREだけではないが)」の弱点であろう。重力から解き放たれた音の軽やかな飛翔を夢見心地で楽しんだ私の結論は、「やっぱり音楽っていいな」であった。美しい音楽に身を任せる喜びは、お金に替えることは出来ないのだ。思う存分クラシック音楽を満喫する、これすなわち「欲望その3」である。

以上、今回の買い物は大トリのKLIPSCHが「見事に的中」して大満足であった。これで年末をSHUREと交互に聴き比べして、音楽三昧と洒落込むことにする。楽しいね!

結論:昨日NHKで老後の「サ高住」の実態をルポした番組があった。いわゆる有料サービス付き高齢者住宅である。家族に見放された孤独な老人の最後を看取ってあげたい、という人助けの真摯な気持ちからこの仕事に入ったというAさんの思いに反して、入居者の大半が「認知症」になって経営も破綻しそうだというのである。私も一時はお世話になっているから、認知症の人の行動は「どうしようも無くお手上げ」なのである。夜中に騒ぐなどは序の口なのだから、普通の人ではその対応に「耐えられない苦痛」が伴う難病なのだ。ほかの介護施設でも認知症患者には散々手を焼いているという。国は介護料金で補助しているというが、それだけでは賄いきれない負担が介護者にのしかかって来ているのが現実である。この問題は今後何とかして解決していかなくてはならないが、まず自分が認知症にならないことが何よりも大事である。死ぬまで元気で頭がしっかりしたままあの世に行ければ、これに越したことはない。家族や他の人に迷惑をかけないで死にたい、これが高齢者全員の願いだそうだ。で、私は決心したのである。

「欲望を開放せよ!」

身の回りのものや遠い外国の事や宇宙の事、または人間の事や色恋の事や歴史の事、それらの何かに興味を抱いて欲しくなり我が物にしたいと願うようになること、これが欲望である。欲望は興味を持つことから生まれる。つまり欲望を開放すれば、興味も「止めどなく湧き上がって」くるに違いない。この「興味を持つ」ことが生きがいを生み出して、認知症に無縁の人生を送るパワーが生まれるのだ。よって、元気で逞しく朗らかで優しい人になるためには、「欲望」を開放しなくてはならない。もう一度言おう!

「欲望を開放せよ!」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿