明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

いよいよ10月1日(日本時間2日」NBAが始まった!

2016-10-04 22:00:56 | スポーツ・ゴルフ
正式には25日からだが、ワールドツアーの名目で中国やスペインなど各国でゲームが行われている。NBAもワールドワイドな組織になったという証である。サッカーもプレシーズンマッチを各地で行なっている。バスケット人口の多さを考えると、むしろ遅いと言うのが当たっているようだ。日本では長い間バスケットが企業の宣伝に使われてきた。マラソンに象徴されるように企業は選手を宣伝の一部として費用の捻出を正当化するが、果たしたそれがマラソンひいては陸上競技というアスリートの殿堂を国民の間で広めることにつながっているのかという疑問が拭いきれない。アマチュアはお金をもらってはいけないというが、宣伝はれっきとした報奨金あるいは労働対価では無いか?

こんなことを考えながらも、NBAの華やかな開幕を心待ちにしている私であった。アメリカいやヨーロッパも含めて、どうも外人はスポーツに熱狂する民族である。例えばダーツという酒場やゲームセンターで片隅に置かれている他愛のない遊びが、こないだテレビを見ていたら大観衆をバックに「恐ろしい緊張の静寂と万雷の歓声」とを交互に繰り返して、ローマのコロッセオもかくやという大興奮を演出していた。考えてみれば勝ち負けだけではそれほどの興奮は得られない。勝負にかけられた互いの名誉と莫大な賞金が、試合の興奮を「リアルなもの」にする。人間は形に現れないものをどうしても理解する能力に欠けているのだ。これは人間が動物であるという「リアルな世界の生き物」である事の、ひとつの証明である。優勝という栄誉は、トロフィーと優勝賞金があって初めて「現実のもの」になるのである。だからアマチュアだからといって、お金を貰わないで当然だという意見には賛成できない。

我々の遊びゴルフでさえ、縦横やオリンピックなどの「微々たる掛け金」をせしめた時の達成感はひとしおのものがある、という意見にも少しは同調する。しかし賭ける対象がゲームの本筋から外れたら、単なる金目当てのヤクザな遊びに成り下がるのも事実ではなかろうか。ゴルフを例にとるならば、やはりスコアにお金をかけるべきである。優勝とランナーアップに多少の賞金をはずんでもアマチュアイズムに反してはいないであろう、もちろん全員が納得の上であるが。上手い人がスコアが良いのは分かりきっている、だからオリンピックのような重要でない細かい分野で勝負しないと不公平だという人もいる。だが公平とは何か、そもそもゴルフをやっている段階で才能や体格や経験といった不公平を承知の上で戦っているのではないのか。ハンデとはそのための工夫である。いつも同じ人が勝ってしまうから不公平だというならハンデを公正に設定する事である。そのハンデを「承知の上で誤魔化す人」は、所詮ゴルフをやる資格はない。そんなつまらないことをしても、賞金などたかが知れているという程度の小さな額をアマチュアはやり取りすべきである。反省会でビールをおごるなどのちょっとしたことで、勝ち負けがリアルになり、勝ったことが「事実となる」のである。これがアマチュアの楽しむスポーツの原点である。つまり最後は「お楽しみ」で終わりとなる。だがプロはどうなのか。プロはもっと重い大きなのものを背負って戦っている。

簡単に言えば、「ファンの人生の喜び」を代表しているのである。勝てばこの上ない幸せが人生に何らかの光を与え、負ければ我が子を失ったような悲しみに打ちひしがれる。そのよい例が、この間のライダーカップである。アメリカ対ヨーロッパという「国の威信を賭けて」戦う12人の戦士は、最終日の個人戦にシーズンの全てをかけて勝負に挑んだ。さすがライダーカップこれぞライダーカップと言うべきファンの熱狂がぶつかり合うマッチは、息詰まるほどの殺気が立ち込め、見ている方もテレビながら思わず「拳を握っている」自分に興奮しまくっていた。私はローリー・マキロイを応援し、ヨーロッパチームの大逆転を期待したのだが残念にも、というかアメリカの勝利に賭ける執念が、3回ぶりのライダーカップ奪還をもたらしたようである。もちろんホームの「USA」の大声援が、選手のスーパープレイを後押ししたのは言うまでもない。サッカーといいゴルフといいダーツといい、人間の興味と情熱があれば何であれ、人生を輝かせる熱狂が我々を飽きさせないのは事実である。戦争は何か止むに止まれぬ理由があるもしくは、スポーツなどの比ではない大金が動くのかよくわからないが結局は、「スポーツほどの楽しみを得られない」のではないだろうか。それでもスポーツより戦争が好きという人は、やらりどこか狂っているに違いない。狂っていると言っても、「稀」という意味ではない。そう言う人間はゴロゴロ居るのであろう。まじ困ったことだ。そんなことを考えながら、私はGSウォリアーズのニュースを注目した。一昨年は優勝、昨シーズンは惜しくも2位という成績から注目しているわけではない、ケビン・デュラントがオクラホマから新加入したのだ!

レブロンがマイアミから古巣のクリーブランドへ移った時も激震が走ったが、今度の移籍には正直ビックリさせられた。これは早速フープなどのマガジンを買い込んで、「誰がどこに移ったか」の精密チェックをしないと、シーズンインと共に「あれっ、ありゃりゃ」の連発になること必至なのだ。第一、デュラントの後釜に誰が入るのか、私の大好きなミネソタは「果たして移籍の渦中にあるのか無いのか」。う〜ん困った。カール・アンソニー・タウンズが移籍でもしようもんなら、ミネソタのファンも返上を考えなくてはならない。デリック・ローズの裁判も気になるし、インディアナの巻き返しも気になるし、もう気になることが一杯のNBAだから、逆にファンはヤキモキしてそれが楽しいのである。まあウルブズが優勝するなんてことは、今夜の夕食に3万円のロブションのディナーを奮発するくらい「無い」のだから安心だが、優勝候補を争うチームのファンはそれなりに分析で大忙しだろうね、ご苦労様。

この件は、調べて後日また報告します。それにしてもNBA、目が離せない。それにひきかえ日本のBリーグ、華がないなあ、華が。

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