試合は西郷真央が初戦に続いての2勝目を飾り、いよいよ「賞金女王」への道を歩み始めた。終盤の追い上げホールで2位の渡邉彩香が連続ボギーとし、早々と決着。やはり対抗馬がポンコツだと試合が締まらなくってつまらない。それに比べて2位の選手が3打くらい離されていて、最後にバーディ・イーグルと一気に詰めて並びかけ、そのまま「プレーオフに雪崩込む」なんて展開が最高なんだが。そしてプレーオフ一発目に「あわや池ポチャ!」という大ピンチを、あと10センチという所でセーフになるやいなや鬼気迫るスーパーアプローチでピン側にピタリ!、てなストーリーが良いんだけど、無理だよねぇ(このメンバーじゃ無理!)。
今回は勝負は西郷の「盤石の勝利」ということで、仕方ないから「その他の選手」のトピックを書いてゆこう。
1、三ヶ島かな
この所顔を見せないと思っていたら、なんとコロナ陽性だったらしい。元気で戻ってきたので一安心だが、結構発熱とかあったらしくて、体調は試合をするどころでは「無い」というのが真実のようだ。それでも上位に残っているのは「流石メジャー覇者」の実力ですかねぇ。そう言えば、テレビにうつる笑顔も何となく「余裕の風格」を感じさせるから、一層彼女の美形が映えると言うもんだ。ウェアも色使いがシックでおしゃれなのは勿論だが、ショット後のフィニッシュ姿もカッコいいという選手は彼女ぐらいだろう。やっぱ美人は何をしても絵になるねぇ(納得ですぅ)。現在私の「ダントツ一推し」の女子プロである。
2、小祝の新スイング
スイングを直しているというのでじっくり見てみたいのだが、何しろ殆どテレビに写らないのだからどうなってるんだか。賞金女王の稲見萌寧ですらちょこっと映っただけだからしょうがないけど、果たしてスイング改造は上手く行ってるんだろうか。左への引掛けを嫌がって手首を余り返さないスイングに変えてるそうだが、なかなかうまく行かないみたいだ(それでも5位タイというのは凄いけど)。この引掛けというのは「一瞬のタイミングのズレ」で起きるアクシデントだから、「返さないように」している、というようなレベルの修正では治らないのではなかろうか。私は「ちゃごる理論」を必死で導入してから「一切引っ掛けは出なくなって」左は怖くなくなった。まあ、一流プロが一生懸命に取り組んでいるスイング修正だから素人が口を出すことじゃないけど、心配である。多分、飛距離を伸ばすこととリンクした引っ掛けだとするなら、根本的に直すのは難しい。いっそフェードにするってのもどうかな?、って思うのも何だけど、気になるねぇ。
3、河本結は復活か
久し振りに初日に「可愛らしいリボン姿」がテレビに映った。河本はステップ年間4勝からレギュラーのルーキーイヤーでの優勝と順風満帆のデビューを飾り、スター街道まっしぐらと思ってたら今度はアメリカツアーに挑戦して、日本ツアーから姿を消した。それから1年そこそこで出戻り撤退。何ともカッコ悪い話だが、しかし間違った決断ではないと私は思っている。ここは一度「じっくり腰を据えて」、まずはプロとしての生活基盤をしっかり築くことが先決ではないだろうか。今回は予選落ちで残念であるが、とにかく予選突破して安定した成績を残すことが第一である。いままでは勢いと能力だけで勝ってきた。これからは本物の「プロとしての実力」で勝って行くことが求められる。畑岡奈紗や古江彩佳などの「地に足をつけた選手」に学ぶことも多いのじゃないだろうか。勿論、ゴルフの技術「以外の諸々」である。私は河本の「気迫と爆発力」を見たいと思っているが、今度は「忍耐力が必要なマネジメント」で回り道して勝つという、いわば「苦労人」の姿も見てみたい。出戻り優勝は来年に取って置くぐらいが丁度いいかも。
4、堀琴音は余裕
インタビューは「ぐちゃぐちゃ」だったが、余りしっかりしてる方では無いようだ。それよりゴルフが「格段に実力アップ」しているのが頼もしい。フェードの精度はドライバー・アイアン共に完成度が高く、ショットでのミスというのはテレビで見ている感じでは皆無だった。彼女の安心して見ていられるスイングは、やや個性的なフォームではあるが、ツアーレベルでも「お手本」になるところが多いかもしれない。今回勝てなかったのは、何が何でも「勝つ」という気持ちがやや足りなかっただけ、なのではないかと思うくらい余裕であった。つい去年までの不調が嘘のように成績を伸ばしているのには、メンタルの成長が相当役に立っているはずである。しかし「手首を返す」打ち方の筆頭のような森守弘コーチに教わって、それで真逆の「フェード」を開花させたと言うのは、素人の私には何とも不思議である(だが、本当らしい)。とにかくショットに自信を持っている点が一番の強みだ。今週は5位タイだったが、この好調はしばらく続くと私は見ている。
5、西村優菜は相変わらず可愛い
激戦のツアーで「ほんわか」ムードを醸し出している西村優菜だが、今週はアイアンでの「ベタピン・ショット」が余り見られなかったのは残念である。調子はそれほどいいとは言えず、不本意な42位タイに終わった。荒天による短縮競技ということもあり、巻き返しのチャンスも無いまま終わったのは彼女らしく無い。とにかく常に「上位」で戦うことが義務付けられている彼女にしてみれば、早くも次の「ヤマハレディース葛城」へと頭を切り替えているだろう。ショットの乱れは一時的なもので、多分葛城では「またいつもの定位置」に戻ってくれることと思う。まあ、心配するには及ばないだろう。それより何より、観客に向けての彼女の笑顔が「心を和ませ」てくれるのはチョー楽しい。成績が出ない時は「お茶目な西村優菜」でファンサービスするなんて、まっこと「見上げた」根性である。私の中では「三ヶ島かな」と並んで、一番見たい女子プロ第一位なのも頷ける(それにスイングも良いし)。
8、その他の選手
① 鈴木愛・・・ようやく女王の巻き返しが始まった。初日の8バーディは圧巻である。二日目の「中止」で調子が狂ったが、結果は3位と実力が戻ってきたのは嬉しい。
② 勝みなみ・・・相変わらず好不調の波が激しいのが彼女の特徴だが、スコアにもそれが現れてしまうところが「常に優勝候補」とは行かない原因だろうか。いずれアメリカに挑戦したいと思っているなら、最低でも20位くらいに「スコアをまとめる」能力が欲しい。勿論、その上での「爆発力」が必要なのは言うまでもないが、今回は予選落ちであった。
③ 永井花奈・・・今週も13位タイと頑張っている。彼女は去年「シード」を落としてしまったが、何とか今年前半でポイントを稼ぎ、来年のシード権復活を目指して「奮闘努力」の最中である。当然、毎試合「一つでも順位を上げて」結果を出すことが求められるシチュエーションだ。その中で必死にもがき苦しみ、戦いに揉まれることで彼女にも「本当の実力」というのが備わってくる。ずるずるとスコアを落としそうになる時に「どんだけ耐えられるか」が勝負だと思う。今がその我慢のしどころであろう。
④ 松田鈴英・・・どうしようも無いレベル。今週もまた最下位と沈んでしまったが、彼女のポテンシャルは予選通過するかどうかというレベルでは無いはずである。一体、どうしちゃったんだろうか。彼女はプロテスト第一位だった逸材(もしかすると QT だったかも)なのに、今や黄金世代の負け組になってしまった。とにかくこのままでは、ツアーから姿を消すのも時間の問題になってしまう。私は彼女が何かの「キッカケ」で急に良くなるんじゃ無いかと見ているが、それほどツアーは甘く無いのか。やっぱり「コーチの力」が鍵になるかも。
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○ 次回はヤマハレディース葛城の予定です
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