明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

小祝さくらの快進撃は止まらない!

2018-07-21 21:43:24 | スポーツ・ゴルフ
小祝さくらが13アンダーでトップ、とうとうやってくれそうな雰囲気が「ヒシヒシと感じられる」2日目のリザルトなのだ!相手はクリスティン・ギルマン、アメリカのアマチュアである。12アンダーでしぶとく追っかけてきているが我らが小祝さくらはものともしない。17番のセカンドを強風の中グリーン奥にこぼしてバンカーに入れたが、何とそこからまさかのホームラン!。さしもの小祝さくらも「だーいピンチ?(昔のCMでこういうのが流行ったっけ・・・)」と、固唾を呑んで見守る中を当人あっけらかんとして涼しい顔で寄せワンを決めると、クリティンはあっさり戦意喪失してパーで追いつくのがやっと。小祝ねばるねぇ。

続く18番で先程のホームランの後を引きずっているかと心配したが、スプーンで刻んだティショットが右手前の池に「あわや入るか」という超ナイスショット。我々の仲間でワイワイやっている時は「あれー、入っちゃうの?」と口では言うけれど、「どんだけ飛ぶんだよ!」と仲間からヤッカミの言葉を浴びせられて心ならずも「ニンマリ」してしまうお決まりシーンである。だが勿論プロだからどんだけ誉められても池に入れることは、絶対に避けなければならないのは当たり前だ。当然、小祝さくらのショットは計算されて池の横にピタリと止まる。当人の表情は全く普段通りで、コースにいたら「お見事!」と声をかけたくなるほど余裕をかましているから、憎い憎い。そんでもって最後はバーディーできっちり締めるからもう、若いのに千両役者の風格すら出てきているのだ。やるじゃん!。この小祝さくら、実は私はデビュー前のアマチュア出場時から将来大きく飛躍するスターの卵だ、と持ち上げているのだ(以前のブログを調べれば分かると思う)。

そのときはこれほど成長するとは思ってもいなかったのだが、今改めて見てみると「スイングが見事」に出来上がっている。いまはコーチについて練習しているそうだが、雑誌に載ってた練習法が「低い姿勢」で短いクラブを振ることだそうである。これにより股関節と下半身が安定し、クラブの遠心力にも振りまけない体幹をつくるのだそうである。そう言われてみると確かにスローで見るスイングは「インパクト前後に両脚は微動だにしない」。クラブだけがボールを捉えて弾き返し、右手が伸びて上半身が縦回転する。その後から右足と腰はようやく回転するのである。左脚はずっと地面を踏んだまま、位置は全然変らない。静と動がミックスされた、実にスムーズな美スイングである。「目指すならこれだ!」と何でもすぐに飛びつくマニアの私は、明日の練習は「小祝メソッド」をメインにやってみよう、と今からワクワクしている。

新垣ひなといい、小祝さくらといい、勝みなみといい、余りコーチを付けてスイングを練習しているイメージはなかったのだが、いまの若い女子プロはアマチュア時代から日本代表とかに選ばれて一緒になって練習しており、スイングが「へんてこりん」な選手はほとんどいないみたいに見える。早くからテレビで日本のみならず海外トッププロの試合の映像を見ている世代だから、変な癖などつく暇もないのだ。畑岡奈紗のように最初っからアメリカに渡ってトーナメントに出ることを選択する選手も出てくるのは当然なわけで、いずれ日本ツアーは「アメリカLPGAツアーへの準備」みたいな場になるんじゃないかと想像しているがどうだろうか、それも面白いかもしれない。

日本のゴルフは「会員権」とかいう変なバブルの後遺症に今だにどっぷり浸っていて、なかなか純粋なスポーツだとは認知されていない。早いとこゴルフをスポーツとして構築し直してパブリック中心のゴルフ場経営を目指さないと、いずれ日本の男子ツアーは完全に消滅し、トッププロはごっそりアメリカやヨーロッパへと渡って活躍の場を求める時代になってしまいかねないと思う。松山を筆頭に、谷原・小平・宮里・池田と、海外に主戦場を移しかねない選手が既に出てきている。世界ランクで50位に入れば、日本国内より海外でやったほうが収入の面でも断然いいのである。ちなみに全英オープンの優勝賞金は2億円である。そんなこんなだから小祝にも、「いずれは米ツアー」で活躍して欲しいな、と応援している私でした。明日はいよいよ決勝、20アンダーくらい出して「アメリカなんかぶっちぎって」優勝して欲しい。小祝さくら、優勝しても表情は変わらないんだろうなぁ。

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