明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ通信(2):今年のバンテリンはバーディラッシュだった!

2021-04-18 20:04:25 | スポーツ・ゴルフ

山下美夢有が大会レコードの14アンダーで独走、2位に5打差をつけて圧勝した。これで20ー21シーズンは申ジエと渡邉彩香・永峰咲希の4勝以外は、全部若手が独占したことになる。笹生優花2勝、小祝さくら3勝、古江彩佳3勝、原英莉花2勝、稲見萌寧4勝、西村優菜1勝、そして山下美夢有1勝である。ああ、岡山絵里がいた・・・。それにしても、である。もうレギュラーツアーのシードを取っている選手では、30才以上の選手は数えるほどしかいなくなってしまった。2勝している申ジエなんかは88年生まれだから「殆ど奇跡」なんである。唯一といってもいい李知姫などは79年生まれだから、もはや「化石」とも言えるわけだ(失礼!、まだ42才なのだが)。

まあ上位で勝負出来るのは、せいぜい92年生まれの成田美寿々ぐらいがギリだろう。古江彩佳や吉田優利や西村優菜などの2000年生まれのナショナルチーム出身者は、飛ばすだけでなくショットの精度や小技が圧倒的に上手いし、有名コーチ仕込みのマネジメント能力も半端ないから、そりゃあ活躍するわなぁ、って話である。確かに今の若い選手は、ゴルファーである以前にプロ・アスリートとしての目標を持っているに違いない。「技術」を競い合う前に「基礎体力の勝負」でカタをつけちゃう時代に入ったのだ。1年間続くツアー生活を乗り切る体力という点では、小祝などは全試合出場だから当然強いわけである。

それにしても最終日の上位陣の戦いぶりを見ていると、もう「一発の飛び」がどうこうで感心している場合ではないと思った。スーパーショットなんか出なくても、普通にパーオンして、淡々とバーディパットを狙い続けるゴルフが終いには勝つ。というか今までのスーパーショットが簡単に見えてしまうほど、レベルが上がっているのだろう。後は如何にしてスコアを作るか、そのために使える自分のアドバンテージは何か?、の勝負なのである。つまり「総合力」で上の者が試合に勝つのだ。と言うわけで今回は、日本の女子ゴルフもいよいよマスターズ並の「心技体・トータル勝負」に入ってきたな、という印象を持った試合であった。男子ゴルフも何とか早くゴルフ機構側が「アスリート育成」の方向に切り替えないと、女子は安泰でも「男子は凋落」っていうことになる。もう職人技の時代ではない、これは今のスポーツ界全体の流れだからだ。はてさて、そう言う私自身のゴルフはどうなのか、と言うと「こちらも結構な進展」があったと報告しておこう。まあ、それはそれで別の日に書くとして、女子ゴルフのツアーレポートは来週また書きます。

 

オマケ:ついでに試合とは関係ないが、気になっている選手の感想を書いてみた。

a. 堀琴音・・・喜びのトップ10入りで、6アンダー6位Tのフィニッシュだった!。やはり結果がいいと笑顔も爽やかである。去年から今年にかけてステップでは6試合中4試合で予選通過しているが、結果は26位T・20位T・11位T・6位Tと、何と上位でフィニッシュしているではないか!。レギュラーも6試合出て3試合は予選落ちし今年に入って初戦のダイキンこそ54位Tとギリギリの成績で低迷したが、明治安田とバンテリンの「直近2試合」は8位Tと6位Tのトップテン・フィニッシュを決めているんである(トップテンだよ、トップテン!)。これを完全復活と言わずして何と言おうか!。何でも、持ち球をドローからフェードに変えてから良くなったとか、何でもいいが素晴らしい事である。もともとセンスはあるのだから、この先ちょっと調子が悪い時があっても「もう前のように迷路にハマることは無いだろう」と断言しよう!・・・とまあ、私が太鼓判を押してもどうにもなるもんじゃないがしかし私が見た処では、好調の原因は「パッティング」にあると思った。中でも6、7mの厳しいパーパットを、テレビに映っているだけでも2回も入れていたのは見事の一言に尽きる。これは本物だ!。とにかく彼女には、何はなくても「パター」だけは好調を維持して欲しいのである!。それが今のツアーで好成績を上げ続ける「唯一の道」だと思う。

b. 竹田麗央(アマ)・・・最近の若手は完全にアスリートである!。やっているスポーツは女子ゴルフではあるけども、女子柔道や女子レスリングの金メダリストぐらいの「ごっつい」選手が出てきた、って気がならない。笹生優花のデビューも衝撃だったが、この竹田麗央はもう「女」の皮を被った「ヒグマ」である。こういう選手が本気でトレーニングしてきたら、ちょっと可愛いだけの連中なんか「まるでゴキブリのように歯が立たない」のは間違いないかも。まあゴルフはパッティングという「筋肉が無くても」いけちゃう部分があるから何とも言えないけども、セカンド打つのに「ウッドとウェッジの差」があるんじゃあ、勝負にはならないよねぇ。とうとう女子ゴルフも、パワー全盛時代がやってきたなって感じ。私の推している「永井花奈や三ヶ島かな」は飛距離が出ないけど、どうなっちゃうんだろう。心配である。

c. 熊本シスターズ・・・上田桃子と有村智恵に笠りつ子、それぞれに頑張って上位でフィニッシュしたのはまあまあ見事だった。しかし震災で未だに苦しんでいる人々のためにも、良いゴルフをして勇気を与えたいっていうのは「もういいんじゃないの?」って思う。テレビのアナウンサーも他に言うことがないのかって言うくらい熊本熊本と「災害や支援」をしゃべっていたが、正直言って「誰もそんなこと考えちゃいない」のである。世の中の不幸をまるで一身に背負っているかのような話題作りは「マジうざい」のでやめて欲しい。まあこれは私個人の意見だが・・・。

d. セキ・ユウティン・・・またしても体調不良で棄権した。去年の日本プロ以来何か調子が出ないのだ。それまでは割と上位に入っていたのに、ここんとこ予選落ちが8試合と低迷している。体調不良というのはまあ誰にでもあることだけど、アスリートが成績が出ないというのはやっぱマズイと思う。早いうちに身体を治して、またツアーで活躍する勇姿を見せて欲しいと願っている。やっぱ飛距離アップで体を痛めつけたのが今になって出て来たのかな、体は大事である。

以上、今週の女子ゴルフ結果速報でした。


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