明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ通信(17)富士通レディースは2日目もバーディー合戦だ!

2021-10-16 19:05:12 | スポーツ・ゴルフ

一日目に飛び出した勝みなみだが、午前中は渋野の圧倒的な一人舞台だった。とにかくスタートホールから連続バーディーで、見ている我々のほうが「もう止めてぇ〜っ」と悲鳴が上がるほどの入れっぷり。アウトスタートは結局6バーディーノーボギーの30で回った(スゲェー!)。古江が2つ、勝がイーブンで、西村はボギー1個と振るわない。西村はどうも2連勝目がピークだったようで、それ以降伸び悩んでいるのは明らかである。賞金女王レースは稲見が上位に食らいついているが、彼女にしてみればこれでも全然不本意だろう。ところが今週こそ稲見との差を詰める気満々で乗り込んで来た小祝が、まさかの「予選落ち」の危機に陥っていたというのが心配である。最終的には2アンダーで何とか予選落ちは免れたが、連日パターが30と彼女らしくない絶不調。これはショットがピンに絡んでないと思う(何しろテレビに映らないので分からないのだ)。一方で渋野は一体何処まで伸ばすのやら?と思ったら、後半はイーブンで伸びなかったので上位は混戦模様である。2日目の結果は古江彩佳が12アンダーとし、勝と二人でトップタイに浮上した。明日の決勝は渋野との「絶好調3人組」で、熾烈な優勝争いが期待できそう。これは楽しみである。

つでに今回の、私なりの「見どころ」をいくつか挙げておきたい。

a. 古江・西村・勝はパッティン巧者
パターのスタッツを見ると、吉田優利・稲見萌寧を加えた上記メンバーがツアーのベスト5だ。やっぱり試合に勝つのはパターだよね、という数字である。古江・西村・吉田はミレニアム世代で、今や完全にツアーを引っ張っている「看板選手」に成長した。といっても鳴り物入りでツアーに入ってきて、すぐさま優勝・連勝と上位を定位置にしているのだから「既に実力がトップクラス」だったとも言えるであろう。とにかく彼女たちは「ミスをしない」から強いのは当たり前だ。唯一平均値なのがドライバーの飛距離だが、それもウッドが「ピッチングくらいに精度が高い」のだから、何の問題もない。ただ飛ばないだけで、後は全部「ツアー屈指の技術」を持っているのである。しかしパター上位者の「更に上をいく」のがこの所の「渋野」である。このぐらい入れば「ウハウハ」ってもんだ。尚且つ渋野のスイング改造は、充分に結果を出しているようである。ドライバーも確かに飛んでいるが、何よりセカンドがピンに絡む「ショットの精度」が見事である。シャローって、そんなに良いんかなぁ〜。

b. リボン三姉妹
女子ツアーで頭にリボンを飾っている選手と言えば、河本結・菅沼菜々・臼井麗華の3人で決まりだったのだが、臼井は何故かリボンをしなくなった。服装も何故かシックに変化して、もう地元の「族仲間」からは足を洗ったんだろうか?。老婆心ながら大いに気になる。菅沼はまだ若そうに見えるが、こちらは「ぶりっ子」のお姫様カテゴリーだろう。河本結はアメリカ挑戦から撤退して、これからは日本ツアーに専念すると言ってから、どうも成績が今一つ伸びてない。元々攻撃的な性格のイケイケ選手だから、こちらのリボンは、昔で言えば「勝利の旗印」的感覚だろう。例えて言えば「ジャンヌ・ダルク」の再来とでも言おうか。今一つ上位に来ないのが何とももどかしい。実力はある筈だから、後はメンタルだけだと思うけどねぇ。現在21位タイ、最終日に期待である。

c. 鈴木愛はお休みだけど
徐々に上の方に来ている上昇組が、高木優奈6T・辻梨恵8T・林菜乃子14T・田辺ひかり14T・鶴岡果恋21T・山路晶21T・植竹希望34Tなどである。彼女らは上り調子なので、たまにテレビに映ると「表情が明るい」から見てても気持が良い。それに比べて下降気味なのが、予選落ちした浅井咲希・永峰咲希・田中瑞希などの「希」の3姉妹だ。木戸愛・エイミーコガ・藤本麻子なども「落ちぶれ組」である。そんな中で復活の兆しの「ほの見えて」きたのが、成田美寿々14T・松森彩夏21T・新垣比菜21T・比嘉真美子34Tである。やはり実力ある成田や比嘉が低迷しているのは見ていて寂しいので、これを機にまた上位を賑わしてもらいたいと熱望する。しかし、重症なのは小祝である。

d. 小祝は何がいけないの?
とにかくドライバーが左右にブレるのだそうだ。それがメンタルにも影響して、アイアンからパターへと次々に乱れてきたという。重症である。多分どこかちょっとした「細かいこと」が原因なのだろう。身体の動きが良いときと比べるとどこかズレていることもあるだろうし、リズムやアライメント(方向)が微妙にずれている、ってこともありうる。ここで私の例を言うのも「とんでも無いお門違い」だが、バックスイングで捻転が不足していると気付いて「深めに身体を捻って」から、インパクトでの「詰まり」が無くなった、という経験がある。まあこんなことは彼女にしてみれば、「記憶にないぐらい昔」の、ゴルフを始めた頃のレッスンで教わった初歩の初歩に違いないが、要するに小祝レベルになると「何だ、そんなことだったの?」という些細なことが、実は不調の原因になっているということである。それを見つけて問題を解決するのが辻村コーチの役目なのだが、今週は上田桃子のキャディーをしていて、何故か小祝を「突き放している」ようにも見えるのだが・・・。もしかすると今回小祝を苦しめているスランプは、「自分で考え」て乗り越えていくべき種類のものなのかも知れない。とすれば小祝が、賞金女王レースで焦りに焦った気持を「平静に戻す」ことがスランプを脱する最大の薬なのかも。

あるいは辻村コーチも分からなくて「お手上げ」だったりして・・・(もう、役に立たないんだから!)。はてさて「さくらちゃん」、ここが踏ん張り時ですよ!。


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