空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

閑さや岩にしみいる蝉の声 芭蕉 --- 空観方程式とは  

2010年06月09日 | 読書・TV感想
閑さや岩にしみいる蝉の声  芭蕉

岩と蝉の声(モノ)との一体感(コト)を方程式に入力すると、
閑さという解が導かれる。これが空観方程式である。
即ち「どうするか」が入力されると、「どうなるか」が出力
される。
芭蕉の句の例では、感じる(コト)が入力項である。
それによって、「どうなるか」の静寂、安心などの解が
出力される。

そもそも「どうなるか」は無限の可能性があって際限がない。
空観では「色」に相当する。
他を気にするのではなく、自分がどう感じたかの「どうするか」
は「空」に相当する。
それを方程式に入力することで、無限の可能性の中から解が
導かれる。いわば目に見えない概念と、目に見える実在との
双方の関係式である。
仮に方程式に「どうなるかを」入力すると、虚数解となり、
それは2乗することでマイナスの符号が付いた実体を示す。
善と悪のようなモノだけの関係性でも、同様である。

他人を気にしすぎたり、他人本位、他人のせいにすることが、
空虚さや不安の原因となる。
これがマイナス符号が付いた実体だ。
主体性のない「どうなるか」のみを強調させる方法は、不安を
掻き立てて、たいして価値のないものを売りつける霊感商法や
投機的なデリバティブ商法とたいして変わらない。
現に米国発の金融危機は、みんながやっているから大丈夫だ
という他人の動きに追従したことが原因になっている。

空観方程式に従えば、上記のような不具合や不安を未然に防止
することができる。




写真は実体のない逆格子空間と呼ばれる虚数空間立体像の例で、
空観方程式の結果と同じシュミレーションの空間として使われている。
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