空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

日本での国民性の歪み

2023年12月16日 | 読書・TV感想
2023年12月15日は
記憶に残る日となった。
大谷選手のドジャーズ入団会見と、
日本での国会議員裏金疑惑の報道が
重なったからだ。
要は
金に対する無執着さと金に対する執着とが
重なった状況だ。
問題は20代の若者が金にこだわりのない
野球へのひたむきさと、
60、70代の老人が金に執着する
醜い姿とが折り重なっていたからだ。
特に老人が金に執着する姿ほど
醜いものはない。
その老人たちが政治家だったというから
さらに驚きだ。

法律を作る政治家が金のために法律を無視し、
一方、大谷選手の野球プレーにこだわった
歴代最高の契約金1000億円は、
契約終了まで無利子での
後払いにしたという内容だった。



年を取って老後を迎えれば、
平穏でのんびり過ごせる姿を
若者に見せるだけで、
老人の役割は果たせる。それには
食うだけの金があれば十分で、
それ以上の余剰は不要だ。
70歳前後の政治家が
自身の裏金作りに奔走している姿はまさに
恥の概念が消滅してしまった姿だ。
この国のモラルが崩壊し、世代での役割が
ねじれた状態となってしまっている状況を
どう立て直せばよいのか。


白熱教室でのサンデル教授が大谷選手について
紹介する。同時に日本人の国民性について、
自分より他人との共同性、
「助け合い」「おかげさま」の精神だという。
また、大谷(日本人)が持つ優れた能力
礼に始まり礼に終わる姿。
ひたむきに努力する姿勢と成功した後でも
一人で成し遂げたものでないという
謙虚な意識についてだ。



これは
「日日是好日」の関係にも当てはまる。
若者のスタンスでは現在を採用する。
過去や未来にこだわらず、今日こそが良い日だ
という一極集中型だ。





一方、老人ではいつでも良い毎日だという
道徳型の姿勢だ。



これこそ
老人と若者の世代間での役割分担の姿ではないか。

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