今回のセミナーは、ワークが多かったという印象がある。
これは、自分の現在地を確認するワーク。
左下から右上を自由線で結ぶ。
たいていは波線か緩い曲線だが、
こんなユニークな線を書いた受講生さんも
こちらは、モノと自分、自分と自分の関係を、
これまでとこれからで比較するワーク。
ワークの後は、テーブル毎にシェアをするが、
これが毎回、ストップをかけるのが惜しいほど、盛り上がる。
どこの席に座るかは、会場に入るまで、考えてみもしなかったこと。
だけど、選んだ席には、ちゃんと意味があって、
不思議なリンクが生まれる。
母娘、ご夫婦でご参加の方たちを、
あえて別々のテーブルにご案内したのは、
このご縁を最大に生かしてほしい…というやましたさんの想いから。
モノが手放せない時、
取っておこうとする背景にあるのは、なんだろう。
不安、それとも希望?
今、手放したら、もう2度と手に入れられなくなるのでは…と
不安に囚われていると、不安な未来がやってくる。
何故なら、想いやイメージは現実化するから。
同じ手放さないでも、希望からの決断であれば、意味が違ってくる。
たとえば、もしかして痩せたら着るかも…と不安に根差していれば、
おそらく痩せてその服を着る日は来ない。
でも、この服が大好きだから、痩せて着る!…と希望からの選択であれば、
きっとその想いは実現する。
なんの確証がなくても、勇気を持ってまず手放すと、
「必要なモノは、いつでも手に入れることができる私」という、
自分への信頼が生まれる。
不安と入れ替わりに、信頼という名の自己肯定感が育まれるのだ。
順番を逆にして、
自分への信頼が確立してから、手放そう…と思っていたら、
いつまでたっても、自己肯定感は育たない。
世界は、すべからく部分即全体であるから、
財布を見れば、その人の押し入れの状態が分かり、
押し入れを見れば、人生すらも分かってしまう。
つまり、財布を整えれば、押し入れも整い、
押し入れを整えれば、人生も整うという仕組み。
だから断捨離はただの片づけ術には留まらない。
財布から、人生を整えてしまうのだから、
実行しない理由がどこにあるだろうか。
セミナーの最後は、ゲーテの言葉で締めくくる。
『コミットメント 献身
ものごとを始める行為すべてにあてはまる、
基本的な真理が一つある
知らないと無数のひらめきや
立派な計画をだめにする
それは 人が真剣に取り組もうとはっきり決めた瞬間、
神の意思も動き出すとういうことだ
とても起きるはずのない様々なことが起きて、助けてくれる
決意から 出来事の大きな流れが生じ
都合のよい方向にすすんでいく
我が身に生じるとは夢にも思わなかったような
あらゆる予期せぬ事件出会い物質的援助が訪れる
できそうなこと 夢見ることを とにかく始めるがいい
大胆さのなかに叡智と力と魔術がある
いま 始めるのだ』
何度も聞いた一節だけれど、
今回、ことさら胸に染み込んでくるのは何故だろう…。
「決意から大きな流れが生じる」時が、訪れているのか?
決意して、踏み出す…、
今、ここから。