震災の時もそうだったが、今回のコロナも知らず知らずのうちに心を蝕んでくる。イライラや鬱々が日替わりメニューとなって襲ってくる。
こんな閉塞感のある時期には、無理をしないのがいちばんだ。
柳に腰折れ無し、という言葉を教わった。柳は細いが強風が吹いてもしなやかに曲がることで、幹が折れることはない、という意味らしい。
まさにいま、求められるのはその姿勢かも。
楽器を演奏するひとは、新しい曲に挑戦するのもいいが、このような時期には過去にやった曲をいろいろ振り返ってみるのもいいと思う。
馴染みのある曲を弾くと、不思議と安堵感に包まれるのはなぜだろう。
ネットもテレビも新聞もコロナの不安をあおる一方だが、好きな曲を弾くことで、それに対する耐性ができる気がする。
自分の音楽史を振り返ると、何らかの道ができているはずなので、その道をもう一度辿ってみれば
気持ちは挫けることがないのではないかと思う。