
強弱の雨足が
見事に すり代わり
ため息が 出るほどリズミカルに
そこ、ここを 濡らしていくから
思わず 傘を振りかざして
天に向かって 手を振りそうになる
遠くの友を 呼ぶように
心をこめて 千切れんばかりに
手を振ってみる
セーラー服の肩から 袖にかけて
びっしょり濡れて 肌色がにじむ
中学生が 自転車を押して行き過ぎる
あんな日もあった と
手を振るのをやめて
目を落とした足元に 蛙が
きょとんと 目を向けてくる
楽しいと思えば
楽しめることもある
秋の長雨の過ぎ行くのを見送りながら
いつになれば あの人に
笑顔で逢えるのかと
ほんとは 雨なんて
楽しいはずが無いと
嘯(うそぶ)く心が 嘆かわしくもある
心変わりの秋 でもある
見事に すり代わり
ため息が 出るほどリズミカルに
そこ、ここを 濡らしていくから
思わず 傘を振りかざして
天に向かって 手を振りそうになる
遠くの友を 呼ぶように
心をこめて 千切れんばかりに
手を振ってみる
セーラー服の肩から 袖にかけて
びっしょり濡れて 肌色がにじむ
中学生が 自転車を押して行き過ぎる
あんな日もあった と
手を振るのをやめて
目を落とした足元に 蛙が
きょとんと 目を向けてくる
楽しいと思えば
楽しめることもある
秋の長雨の過ぎ行くのを見送りながら
いつになれば あの人に
笑顔で逢えるのかと
ほんとは 雨なんて
楽しいはずが無いと
嘯(うそぶ)く心が 嘆かわしくもある
心変わりの秋 でもある

ジニア
花言葉 絆、幸福、不在の友を思う、いつまでも変わらぬ心