冬なのに・・

小さなアクビをしたら

空の向こうで　あなたの目が　笑っている

わたしだって　アクビくらいする




手のひらを上に向けて

空から見てるあなたに

アクビを撒き散らす動作をしたら




即座に振り払う様子をするから

わたしのアクビは特製だから・・って

口をつぐんで　アクビを飲み込むわたし




冬なのに　小春日和の午後

ギンヨウアカシア
花言葉　秘密の恋

きっと今・・

たった数日前　

突然のように　ピアノと出会って

幼いころの思い出が

湯水のごとくに湧き出した




ピアノのキーを叩きながら

指先からはじき出す

幼い日の夢や希望　

頭の上で天使が舞い

すべてが叶うと信じられた音たち




一瞬で頑是ない子供に戻って

躊躇なく　手にいれてしまった　わたし

ローランド電子ピアノ




どの曲の一節さえも

披露できないことだけは確かなのに

子供のころのように

すべてが　可能で　

天使に見守られているような錯覚が

わたしをとりまいている




ピアノを弾けるということではなく

ピアノが連れてくる天使を

招き入れたリビングのくつろぎを

しあわせという言葉に換えて

ほっこりとする時間が

わたしを　いきいきと誘ってくる




きっと　いま　

わたしは　しあわせ。

ビワ
花言葉　密かな告白