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金澤 兼六園蓮池門口 から
2月というのに 雪のない庭園を
散策するのは おまけの旅程であった
だが・・
室生犀星の 青い心が
犀川のほとりで 磨かれて
美しい 言葉を繰り出した
過去の 時間の流れを
冷たい空気だけが
伝え残しているような錯覚
錯覚の中で わたしは犀星の傍に寄り添い
時代を超え 彼が想いに浸りながら
散策したであろう足跡を 踏みしめてみる
ふるさとは 遠くにありて思うもの・・
と言わしめた 青い心
飛び立った鳥は しばらくは
その地を 惜しまない
先にある 夢の大地を追って
もっともポジティブな生き方をする
この地から 飛立った
多くの文人たちの 残した
息づかいの 残り香を
冷気厳しい この地に立ちて
探らんとする わたしは
現世の何者でもない 旅人
散策するのは おまけの旅程であった
だが・・
室生犀星の 青い心が
犀川のほとりで 磨かれて
美しい 言葉を繰り出した
過去の 時間の流れを
冷たい空気だけが
伝え残しているような錯覚
錯覚の中で わたしは犀星の傍に寄り添い
時代を超え 彼が想いに浸りながら
散策したであろう足跡を 踏みしめてみる
ふるさとは 遠くにありて思うもの・・
と言わしめた 青い心
飛び立った鳥は しばらくは
その地を 惜しまない
先にある 夢の大地を追って
もっともポジティブな生き方をする
この地から 飛立った
多くの文人たちの 残した
息づかいの 残り香を
冷気厳しい この地に立ちて
探らんとする わたしは
現世の何者でもない 旅人