これまでのことは すべて
幻だったと
あなたは 言うかもしれない
昨日までのことは すべて
夢だったと
わたしは 信じているかもしれない
言葉にしない 言葉の間に
大きな 意味があって
その意味を たずねる旅には
何も持たずに 一人で 発つ
異郷の街角で ふと出会ったとしたら
一番素直に 飛び切りの笑顔で
触れ合えるかもしれないけれど
あなたには あなたの生き方があり
私には わたしの 過去があり
はじめて 無垢の心で
向き合ったのではないという
不条理が いつも つきまとい
知らぬ間に
傷つけてしまう危うさを
おそれて 埋まらぬ
距離を
哀しむ
完成したジグゾウパズル