群 ようこ著「ひとりの女」読みました。
玩具メーカー勤務の四十代独身セノマイコ課長の奮戦記。
りかちゃん人形ならぬぴんくちゃん人形のヒットで課長になったマイコがぴんくちゃんルーム室長として販売部内から独立、姥捨てなどと言われながらもぴんくちゃんファンの親子招待イベントをやることに。
ラストの、イベント時コスプレでぴんくちゃんの敵役女王に扮したマイコの舞台登場に会場の子供たちが泣き出してしまうという中、役に徹してぴんくちゃんと王子役のスターくんをぶつというのには大笑い。
それにしても女が働き続けるって大変だよねぇって思う。
そこを暗く書かないで怒涛の怒りというふうに書くから群作品は好き。
落ち込むどころか怒りのエネルギーで読んでいるこちらまでパワーがみなぎってくるから不思議。
作中の社長や上司、同僚部下いるいるこんなやつっていうのもあって面白かった。
このマイコを青木さやかでドラマ化したらはまるかもなんて思いながらいっきに読んでしまった。