.
.
.
花は少し離れて見るのが良い。樹全体あるいは山全体が桜に覆われた美しさは筆舌に尽くし難い。
間近に見ると、美しい花ほど虫がつき易い。蜂や蟻ばかりでなく、小さな虫たちも蜜を慕って集まっている。それもそのはず、花は人に見られるために咲くのではなく、虫を呼ぶために咲いているのだ。
人は虫を嫌うが、花と虫は仲良しだ。人にいくら愛でられても、虫が訪れなければ花は結実しない。自然の営みは人間の好悪評価を超えている。
人も厳しく詮議すれば、聖人も義人も「有罪判決」をまぬかれない。しかし、罪なき御独り子の受難によって、贖いが完成し「すべて甚だ良し」という創造の秩序が回復された。「罪ある者を罪あるままに罪なき者とする」福音。
「義人はいない、ひとりもいない」(ロマ書3:10)
あっという間に花は散り/あっという間に樹はみどり/草木はこんなに変わるのに/わたしの心は変わらない/変わらないまま/そのままで/そのままで/エス様わたしを包まれる/だめで頑固な/そのままで/エス様わたしを愛される/それでいいのだ/大丈夫/それでいいのだ/大丈夫 (作:藤尾正人) http://d.hatena.ne.jp/shirasagikara/
.