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木々が若葉で色付いている。黄緑、浅緑、深緑、そして、萌黄(もえぎ*1)に萌葱(もえぎ*2)・・・・、いろんな緑がある。こんなに様々な緑があるなどとは、砂漠で生活する人々には想像もつかないであろう。
*1:strong yellowgreen *2:dark green
そういえば、聖書の「魚」には種類がなく、「魚」と「大きい魚」(ヨナ書1:17)しかないそうだ。一方、エスキモーには「雪」の種類が100もあって、それぞれ別の言葉で表現しているとのこと。
その話を聖地ガイドの榊原茂牧師にしたところ、「アラブには「ラクダ」という言葉が300もある。否、もしかすると3千位あるかもしれない」と、いささかオーバーな返事が返ってきた。
どの言語も、関心のある対象には沢山の言葉があり、関心の薄い対象は一語で片付ける。日本語には、「秋の虫」に、松虫、鈴虫、轡虫、コオロギ、馬追い・・・と沢山の種類があって、蝉もキリギリスもゴキブリも同じというヨーロッパ語とは隔絶している。一方、日本語には「愛」も「痛い」も一語しかなく、これらの対象には極めて「ボキャ貧」(ボキャブラリー貧乏)なのだ。
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「兄弟愛に愛を加えなさい」(ペテロ後書1:7)
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