のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

明日の記憶

2006年06月03日 | 身の回りネタ
観て来ました。

映画の中に出てくるちょっとした診断テストは
自分も真剣になって聞き、心の中で答えていた。
ど忘れ・・健忘症?
日常の中で、誰でも少なからず身に覚えがあるでしょう?
皆、決して自分に降りかからないとは言えないと感じているからこそ
身につまされる話なのではないかしらん

若年性アルツハイマー
自分の意思ではどうにもならない病気の進行。
現時点では特効薬もなければ進行を遅らせる薬も個人差がある。
会社の部下や得意先の担当者からの励ましの電話に胸が熱くなった。
それぞれがそれぞれの立場で感じ考えられる作品でしょう。
だからこそ、相手を思いやれる優しい気持ちになれるのでしょう。
大切な家族、
自分の人生を一緒に歩いてきた人たち・・改めてそれに気づかされる。

記憶が失われないうちに、娘の花嫁姿を見とどけ、孫もその手に抱けた。
それは本当に有難い事だった。

「生きてりゃいいんだ」

病気の進行とともに起こる行動に戸惑いながらも現実を受け入れていく
妻の姿に、
先日TV番組でお話されていた若年性アルツハイマーの患者さんの配偶者の明るい笑顔が重なって見えた。
・・実際はこんな穏やかな心境でばかりはいられないはずだ。
いつかは妻である自分のことも、本人自身のことも分からなくなってしまうのだから・・

それでも、「生きてさえいてくれればいい」のだ。

この映画を見てもらうことで少しでも病気の事、患者や家族への理解が深まり
当事者だけで病気を背負い込み、苦しみ、孤独に陥ることがなくなればいい。

今、再び公式サイトで名場面集を見たら、嗚咽してしまった。
映画館では控えめに涙していましたからね・・

渡辺謙はやっぱり凄い、と同時に彼を支え背中を押した南可歩の存在も凄い!?
それから公式サイトに糸井さんとの公開メールのやり取りが載っていますが
お二人の素晴らしい感性にゾクゾクしました。
大島ミチルさんのメインテーマも素晴らしい!
コメント (5)
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