「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」と始まる。
確かに、三千円て、絶妙な金額だ。
3000円の使い方は人それぞれ。幸福感も価値観もそれぞれだ。 でも、つい他人と自分を比べては劣等感を持ったり落ち込んだりしてしまう。 そんな時は解説であの柿谷美雨さんが言ってるように「他人は他人、自分は自分」という呪文を唱えながら、本来の自分に立ち戻り、自分にとっての幸福とは何かを問い質しながら生きていくしかない。ただ、先立つものは要るよ。 60代の両親の貯金が100万円しかないってのは、ちょっとあり得ん。
そして、最終話にして、ドカーンとシビアな問題を突きつけられた。
初読みの作家さんでした、言い回しもすんなり読みやすかった。
この人は柿谷美雨さん?と思わせるような、私ら市井の者たちの「あるある感」が満載で共感出来た。