暇なもんで読書にふける。
「墓」が続くが、予約本の順番が回ってきたので。
垣谷美雨さん
「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。
それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。
小説の中では寺の改修で300万もの負担金を負うことになり、
宗旨替えをしようにも、離檀料やら何やらで高額な費用をふっかけられる。
実際、寺も檀家が減って大変なのも解らんでもないが。
昨今、少子化やら就職やらで地元で家や墓を守るのが難しくなっている。
田舎と都会とでは墓事情も違えば価値観も変わってきている、
将来、家族の有り様がどうなるかも分からない。
まさに、この世は諸行無常、色即是空なのだ。
墓と苗字の問題、
私は特に旧姓にこだわってたわけでもないし、
自分の骨なんてどこに埋葬されても構わんけど、
私らが死んだら息子が寺と関わっていかなきゃならん。
子どもに迷惑かけられんと、自分たちの代で片を付けようとする方もいるけど
迷惑だろうが、それも受け継いで自分らで何とかしてくれ。
私らだってやってきたんだ。