まだそれ程でもないが、次第に台風のうねりのような風が吹いてきた。
「あなたは何も分かってない…」
と、いろんな人に言われる松尾純一郎。
時々、意味あり気に出てくるこのフレーズがどういうことなのかが知りたくて最後まで読んだけど、
それほど衝撃的な意味でもなかったな。
早期退職で2千万も上乗せされた退職金で、喫茶店を始めて、半年でつぶした。
今は再就職口を探しながら、ふらふら喫茶店巡りをしている。
結局、妻との離婚にも応じて、
小さなアパートの1階に小さな店を出して、
1杯1杯コーヒーを淹れている。
今はそれでいい、、と思いながら。
趣味が喫茶店巡りなだけあって、いいおっさんが喫茶店の梯子、
読み始めはそのメニューが美味そうで、たまには一人で喫茶店でも行ってみるか!と、
衝動に駆られたけど、延々と繰り返す喫茶店メニューにも食傷気味(食べてないけど)になり、
話もつまらなくなった。
原田ひ香さん、初読みは「三千円の使いかた」で、
あと、「一橋桐子 (76) の犯罪日記」は、まぁまぁ面白かったけどな。