コンビニに行って驚いた。
50代人妻のヌード写真集が、売っていたのだ。
つい先ごろまでは、
30代人妻だったはずだ。
それが、いつしか40代になった。
そして、今はついに50代になったのだ。
この調子で行けば、
5年後くらいには、
60代人妻・・・
10年後には、
70代人妻写真集・・・ということになるだろう。
どんなものかと思って、手に取ってみた。
しかし封がしてあって、見ることができなかった。
残念という気は起きなかった。
むしろ、見られなくて、ホッした。
正直言えば、見ても、あまり感動はないだろう。
女性の裸体は実に、不思議だ。
ワイセツといわれる反面、
しかし、この世で、芸術的に、
最も美しいもののひとつだ。
ただし、正直言うと、
ヘソまで乳房が垂れていると、
さすがに芸術という気はしない。
また三段バラを見ても、
感動は起きないのは、言うまでもない。
その証拠に、
垂れ乳、三段バラの、彫像は、
世界中、どこを探してもない。
先日、外出中で、夕立に遭った。
ヒット大地が、雨宿りをしていると、
近くの55歳くらいのオバサンが、
傘を持って、やってきた。
「これ、要らない傘なので、使ってね!」
ニコリ!と、こぼれる笑顔。
シワだらけだったが、観音様のように、うつくしい笑顔だと思った。
ヒット大地は、感謝感激だった。
本当に、うれしかった。
こういうことは、若い娘には、できないことだ。
年齢を重ねた女性だからこそできる善行だ。
体は衰えても、心は澄んでゆく・・・
そんな女性になりたいものだ。
それが生きる意味だと思う。
老婆も、来世になれば、また若い娘に生まれ変わる。
人生、その無限の繰り返しだ。
傘をくれた女性は、笑顔のかわいい娘になるであろう。
ヒット大地は、自然と、彼女の幸福を願っていた。
ヒット大地が願ったので、
彼女はきっと、いい娘になるだろう。