♪大地一人のスカイツリー暮色♪

有料版/運命鑑定
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「母親」になりたかった男の話

2012-09-14 03:00:09 | 日記

 

子供の頃、母親がいなかった男たちがいる。

 

ヒット大地もそうだが、

タモリ、ジョン・レノンなども、そうだ。

 

こういう男たちは、共通した感情がある。

「母は、私を所有したが、私は母を所有しなかった」

という空虚な気持ちである。

 

この空虚な気持ちを埋めるためだろうか?

 

ヒット大地、タモリ、ジョン・レノン・・・に共通していることがある。

 

それは「自分自身が、自分の母親になろう!」

としていることである。

 

具体的には、

ヒット大地は、よく料理をする。

和洋中、全部できる。

鮨も握れるし、ホワイトソースも作れる。

マヨネーズも作れるし、そばを打つこともできる。

パンもお菓子も作れる。

 

また、裁縫も自分でする。

家事は全部、自分でする。

 

・・・こういうことは、若い頃は考えなかったが、

「自分自身が自分の母になろう」・・・という無意識的な気持ちの表れじゃないだろうか?

 

タモリ、ジョン・レノンも、同じだ。

自分で料理を作る。

 

特に、タモリは、プロ顔負けだ。

 

タモリの母親は三度結婚している。

 

行く先々で、男と女の子を産んだそうだ。

 

ちなみにタモリは、子供が嫌いだ。

その気持ち、すごく、わかる。

 

タモリがモノマネがうまいのも、そのせいだろう。

母親の家族のことを思うと、

せずにいられないのか。

(ただしヒット大地は、子供はかわいいとも思う)

 

ちなみにヒット大地も、モノマネが得意だ。

 

ジョン・レノンはどうだろう?

 

ジョン・レノンは、歌手を中断して、

主夫になった。

これも母になりたい気持ちの表れだろうか?

 

ヒット大地、タモリ、ジョン・レノン・・・に共通していることが、まだある。

 

多面性を有していることだ。

 

優しさ、冷酷さ、礼儀正しさ、独立心・・・

そういうものを三人は、共通して持っている。

 

母がいないことで、独立心は当然としても、

どこかで、甘えたいと気持ちが残っているのだろう。

 

それが礼儀正しさや、優しさにつながっていると思うし、

逆に、「自分は不幸だった」という気持ちがあるので、

人々に対して、冷酷で嫉妬深い面もある。

 

社会と完全には同調できず、世の中を冷ややかに見ている。

たまには反社会的なことをする反面、

また宇宙全体を信じている。

 

母なる宇宙は、すっかり信じきっているのだ。

 

タモリも、あれでバカではない。

早稲田大の哲学科を、首席中退だ。

 

・・・・こういうアンビヴァレントな心象は、すべて、

最後には、「自分自身が、自分の母親になろう!」

という悲しい気持ちの表れだろう。

 

41歳ころ、だろうか?

ヒット大地は、歌を作った。

 

ズバリ、タイトルは「私は私の母になりたい」。

 

この歌、YouTubeでは発表していないが、

ヒット大地の好きな曲で、

今でも、何かの折に、口ずさむ。

 

ふと気づくと、

自然と口ずさんでいる。

 

単純な歌だ。

歌詞の1番は4行詩・・・大体、こんな感じだ。

 

・・・・・・・・・・

 

私は私の母になりたい。

私の悲しみを、癒してくれるから・・・

私の心を、慰めてくれるから・・・

私は私の母になりたい。

 

・・・・・・・・・・

 

ヒット大地は4歳で、母を失い、その後、55年間、

いろいろな女性に、母を求めてきたが、

ついに理想の母は現れなかった。

 

恋人にも、母的なものを求めたが、

それも、むなしく裏切られた。

 

ヒット大地が神を愛するのは、

父的なものと同時に、母的なものを、

神に求めているからなのかもしれない。

 

とすれば、母を失ったことは、

これはこれで、良かったのかもしれない。

 

たとえ母が存在したとしても、

その母は、ヒット大地の心を、完全には、

満足させてくれなかっただろうから。

 

確かに世の中を見渡してみると、

合格点を上げられる母親は、少ない。

 

子供を溺愛するのが、母親の役割ではない。

 

自分の「誠実な生き様」を見せるのが、母親の真の役割なのだ。

 

それを見せれば、子供は黙っていても、

まっすぐに育つであろう。