山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌63-vol.12 (今井記)

2017-04-09 22:40:52 | 練習日誌
 山形も暖かくなりました、これは本当。でも、やっぱり最低気温は東京の真冬並みなのです。今日はいつもより練習開始時間が早かったためか、家を出た時の空気が妙に冷たく感じられました。やっぱり飲み物は「あったか〜い」ものに限ります。エネルギーチャージが完了したら、本日もより味わい深い、王道バランスを求める旅に出発です。

 本日は一通りハイドンの感触を確かめ、ブラームスの2・3楽章の後に黛敏郎を合わせました。
 
 ハイドン、やはり素晴らしい曲ですね。いつも思うのですが、ハイドンはあれだけの曲を書いて駄作がない。そしてどこかにいつも、彼らしいユーモアやあたたかみがあります。ブラームスのように、自分に厳しく、交響曲も弦楽四重奏曲も寡作ながら、よりすぐりの傑作を残すというのも素晴らしいですが、常にチャレンジ精神をもって沢山の名曲を残したハイドンも、本当に凄い人だと思います。

 そのブラームス。彼の作品を演奏していると、特に「皆で一枚の織物を織っているいる」感覚があります。縦糸、横糸が複雑に絡み合いながらも、完成すると大変美しい模様が描かれているのです。そしてその織物は、緻密ではあっても、決して通気性のわるいものではない。ほつれないように織られながらも、きちんと空気が通り、吸水性も良い、赤ちゃんの肌着のようでなければ、優しい肌触りは生まれないのです。アンサンブル、かくありたし。

 対する黛は、自由な即興性が実に刺激的です。これはなんといっても生で感じて頂きたい。チケットはおとり置きも出来ますので、この現場に是非お立ち合い下さい!

チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま25箇所
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