残暑。
とは言っても夏の重い空気感より幾分軽く感じられて、日陰なら爽やかに感じられるほど。
今日は久しぶりに、弦楽器のメンバーだけのリハーサル。
L.ボッケリーニの小弦楽三重奏曲を仕上げてからW.A.モーツァルトのコジ・ファン・トゥッテの練習を行いました。
フルート四重奏版という4つの楽器に編曲された曲ですので、弦楽四重奏曲のように全てを器楽的に弾く事よりもどの声部が、実際は歌手や合唱で歌われているのか確認。簡単に説明すれば、器楽的に弾けば音は軽くなるし、歌手側に沿った弾き方にするにはカンタービレになるし・・・解釈が分かれるところですが、器楽アンサンブルだけど原曲に全てとは言わないまでも寄り添う解釈にしてゆく方向性を作りました。難しいし面倒くさい作業ですが。
さて本日の楽器紹介コーナー(誰が興味ある話題か分かりませんが、私自身はアマチュアの頃はプロが使っている楽器ってどのクラスの楽器を弾いているのだろうと興味がありました)は、チェロです。
メンバーの茂木氏が使用している楽器は、Gio.Batta.Morassi クレモナ 1985です。ジオ・バッタ・モラッシーさんは20世紀後半には、現代イタリアン3大巨匠(他にスクロラヴェッァ、ビゾロッティ)と言われてたほどの名工です。3大の解釈にも色々あって、もちろん3人以外にも素晴らしい楽器を製作する人は世界中に多く居ますし、もしかしたら楽器業界の戦略的・商業的な言い方なのかもしれません。しかし、ジオ・バッタ・モラッシーさんの楽器は、どの新作楽器もそうですが何百年か後に超一流の評価を受ける可能性があると思います。
20年くらい前までは、音楽大学生でも手を出す事が出来て、何本かの中から選べるほど流通していましたが、2018年2月に永眠してしまい、その前後くらいから価格が上昇してしまいました。
適正価格がどれほどなのか分かりませんが、値段がついて市場に出るとすぐに買い手が付くほどの人気作家になってしまいました。
私のヴィオラもそうですが、ヴァイオリンより数が少なく、チェロとなると私が現物を見た物はこの茂木氏所有の楽器だけです。
とにかく爆発的なパワーを持った楽器ですので、演奏者のコントロールしがいのある楽器なのかもしれません。
じゃじゃ馬を飼い慣らすテクニックが必要だと言うことです。
次回に続く・・・・・・。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま10箇所