今秋の山形交響楽団は、いつになくたくさんのお客様に演奏を聴いていただくシーズンになりました。
はじめて伺うホールや久しぶりに伺うホールなど、また遠方へ出向く機会も多いのですが、どこの会場でも終演後にお客様から「楽しみました!!」とお声がけを賜り、最後は互いに「ありがとうございました!!」と挨拶を交わして会場を後にする日々が続いております。
演奏活動が生命力の私たちには、とても幸せなことです。
そして本日はもうひとつの幸せ生命維持活動、山形Qのリハーサルでした。
今回も男三人、土台作りの密談議でございます。
前回のリハーサルは、突然の呼び出し事案があり少ししか調整を行えませんでしたので、今回はしっかりと。
まずはシューベルトの第1番から。
シューベルトらしい、主題メロディーの美しさが際立つ作品なのですが、その後に生み出す歌曲、交響曲や室内楽などで紡ぐような語彙力の醸成はまだ、といった感じ。
だからと言って「稚拙」な作品といわけではなく、14歳の若者が家族や友人と一緒に演奏するため精一杯の心を込めた、あたたかな気持ちが心地よい作品。
若きシューベルトが作品に込めた愛情を精一杯懐深く抱きしめて演奏したいと思います。
続いて、モーツァルトの第1番。
シューベルトの1番と同じ14歳の時に書いた作品ですが、幼い頃からヨーロッパ各地巡って経験を詰んだアドヴァンテージを感じさせる、同じ14歳でもより練れていると感じます。
それでもはじめて書いた弦楽四重奏曲なので、やはり歳相応の純朴さがありゴテゴテしていない分すっきり爽快感がある。
自分が学生の頃には、シューベルトやモーツァルトの最初期の四重奏曲には目もくれず、ベートーヴェンの中・後期の四重奏曲やシューマンやブラームスなどを弾きたかったものですが、最近は大作曲家の若い頃の作品を心地よく味わえるようになりました。
中年のおじさんから見ると、若人の初々しい息吹が眩しくも羨ま、、、、、、、。
さて最後にベートーヴェンの第1番。
やはりこれが一番難しい、意気込み一番で練りに練って出版前に校訂版と差し替えただけあって、音楽の完成度が高い。
さらなる個人の仕込みが必要です。
本日、終了。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま32箇所及び山形市内公民館