お盆休み中のこと。物置の段ボール箱の中身を整理していたら、古めかしい雑誌が出てきました。昭和58年11月に文藝春秋臨時増刊として発売された、「漫画・田中角栄」(定価480円)です。
昭和58年といえば、八百政25歳の時。大学卒業後に就職して地元に戻って3年目の頃です。田中角栄にロッキード事件の求刑がくだった年ですね。全188ページのこの冊子、1コマや4コマを含め全て田中角栄をテーマにした「角栄漫画」だけで構成された冊子です。ある意味、歴史的価値のある「時代の記録」と言っても過言ではありません。なんか40年ぶりに夢中になって読み耽ってしまいました。
こんな伝記的な漫画(全15ページ)もあれば、
風刺絵的な1コマ漫画もあり(キングコング角栄が手に抱いて守っているのは中曽根さん風の女性です)、
時代の流行とマッチさせたパロディ漫画なんかもあり(さだまさしの「関白宣言」ですね、懐かしい!)、当時のことや政局の変化なども思い出しながら感慨深く読みました。大平首相の「アーウー」は、当時の子どもたちもよく真似をしていました。
これ、表紙をめくって1ページ目にある目次(左)と全面広告(右)なんですが、パイロットボールペンのCMのモデルを務めているのは、角川3人娘の次女:原田知世、当時16歳です。「私をスキーに連れてって」の5年前ですね。懐かしい!
40年前の書籍ってことになると、ある意味で「古文書」に分類されるかもしれませんね。骨董的な価値もあるかな?