この夏の念願だった、映画「キングダム~運命の炎~」を見てきました。昨年の「キングダムⅡ」から1年ぶりの続編です。いやぁ~期待に違わず迫力満点の映像に、大満足しましたよ。
「キングダム」は、秦の始皇帝(嬴政:吉沢亮)が中華統一をなし遂げる物語。主人公の下僕の少年(信:山崎賢人)が、戦いの中で成長し「天下の大将軍」へと登り詰めていく物語です。壮大なストーリーが展開されるコミックが映画化された作品です。現在コミックは最新刊69巻まで発刊されており、「キングダム」ファンのボクはもちろん全巻揃えています。蔵書のほとんどを処分したボクも、これだけはブックオフに持ち込んでいません。仕事を完全に辞めたら、もう1回(いや2回かな?)全巻通して読むと決めています。
今回の映画の前半は、コミック8巻の嬴政の生い立ち編でした。永年の敵国・趙において虐げられ、心を閉ざしていた嬴政を変えたものは、彼の趙からの脱出を命がけで助け出した女闇商人・紫夏(しか)らの献身でした。この感動の脱出ドラマは迫力満点でした。紫夏(しか)役の杏、すばらしかったなぁ。
映画の後半は、コミック11~13巻の「趙と秦の戦い」です。秦の六代将軍の1人である怪鳥・王騎を総大将とする秦軍。王騎の特命を受けた飛信隊(信が大将の100人隊)は、敵将の参謀・馮忌(ふうき)をねらい単独行動へ。みごとに馮忌を撃つ!…という展開でした。王騎役の大沢たかお、主人公の信役の山﨑賢人の演技もさることながら、飛信隊副将の羌瘣(きょうかい)役の清野菜名のアクションは素晴らしかったなぁ。画面を見ながら手に汗を握り、固唾をのんで見守りましたよ。
さらに驚いたのは、映画の終盤に登場した大物俳優たちです。趙の大将である武神・龐煖(ほうけん)役に「モニカ」のあの人が、コミック最新刊でも趙の名将として指揮を執り続ける李朴(りぼく)役に「ま~きの」のあの人が登場。映画の次回作も実に楽しみです(マスコミでも今日、2人の名前が公表されましたね)。
まぁマニアックな「キングダム」ファンにはたまらない、そして原作を知らない人たちにもその魅力を伝えるのに十分な映画「キングダム~運命の炎~」でした。
あっ、1年前の「キングダムⅡ~遙かなる大地~」についても、このブログの記事にしていましたので紹介しておきますね。興味のある方はクリックしてご覧ください。
まぁね。映画もコミックもとっても面白い「キングダム」なのですが、ボクとしては大いに不満もあるのです。中華統一を果たす秦の始皇帝・嬴政の生涯を描くこの「キングダム」ですが、コミック最新刊の69巻の段階でも、まだ秦は中国春秋戦国時代の他の6国のうち1国も落としておらず、映画の方はまだまだコミック13巻あたりの内容です。こんな調子では、ボクが生きているうちに秦が中華統一をなし遂げることは不可能です。あ~!「キングダム」を最後まで見届けてから死にたい!