≪音≫とは空気の振動が耳の奥にある鼓膜を震わせ、聴覚神経によって脳に伝わり、感知され“聞こえる”現象です。人の聴覚に聞こえる≪音≫は、おおよそ20Hz(ヘルツ;音の振動数)から2万Hzといいます。100Hz以下の低くて聞こえにくい≪音≫を低周波音。20Hz以下の低すぎて聞こえない≪音≫を超低周波音といいます。また、2万Hz以上の音を超音波といいます。
日本の低周波音問題では、100Hz以下の聞こえにくい≪音≫と聞こえない≪音≫、20Hz以下の超低周波音が対象になります(外国では、200Hz以下を低周波音とする国もあります)。
低周波音が問題になるのは、高音に比べ音の持つエネルギーが格段に大きく、遮蔽(防音)が難しく、遠くまで届くことにあります。単に≪音≫といってもそれぞれ周波数が違い、同じ70db(デシベル;音の大きさの単位)でも約300Hzの会話(騒々しい事務所の中)と、20~50Hzの車の音では、感じ方が違います。幹線道路の騒音計でも70dbオーバーはなかなかありません。地震や雷、火山の噴火音は低周波音が多く含まれているといいます。人の会話は壁一枚で遮れますが、鐘の音は市中に、花火の音は隣町に、雷の音は山を越えて届きます。窓を閉めても聞こえます。
スマトラの津波災害の折、象が地震の低周波音を聞き分けて人々を助けたと話題になりましたが、天災や大災害で起こる音に高レベルで含まれ、低周波音は生命を守る警報音として本能に届くという説もあります。まあ、私は素人なので断言はしませんが、本能喪失していそうな私でも、大きな地震の前の地鳴りや、上空を台風の目が通ったときの空のうなりはとてつもない不安感を強います。台風の目はあまり身近ではないですね!では、ピアノ。88鍵のピアノの最低音は27.5Hz最高音は4186Hz。低音を連打すると不安な音になりますね。♪“魔王”と“エリーゼのために”ではピアノの弾けない私でも使っている鍵の違いがわかります。人を脅し不安を煽るときは、いわゆるドスの効いた超低音の声ですね。間違っても幼児のような高い声では笑いを誘ってしまいます。
この違いを低周波音の存在によって本能が聞き分けるとすると、本能が警報を発し、それは生命を守るため無視できないものとなるのでしょう。それは生命を守るための臨戦態勢ですね。生命活動には必要なことです。が、その状態を一生続けることは不可能です。
とはいえ、天災や大災害はめったに遭遇するものではありませんが、街中の工場、空調機の室外機、スーパーの大型保冷機、車のアイドリングはすぐそこにあります。これらが低周波音問題における低周波音発生源なのです。さらに風力発電やエコキュートも低周波音発生源として身近に増えつつあります。
日本の低周波音問題では、100Hz以下の聞こえにくい≪音≫と聞こえない≪音≫、20Hz以下の超低周波音が対象になります(外国では、200Hz以下を低周波音とする国もあります)。
低周波音が問題になるのは、高音に比べ音の持つエネルギーが格段に大きく、遮蔽(防音)が難しく、遠くまで届くことにあります。単に≪音≫といってもそれぞれ周波数が違い、同じ70db(デシベル;音の大きさの単位)でも約300Hzの会話(騒々しい事務所の中)と、20~50Hzの車の音では、感じ方が違います。幹線道路の騒音計でも70dbオーバーはなかなかありません。地震や雷、火山の噴火音は低周波音が多く含まれているといいます。人の会話は壁一枚で遮れますが、鐘の音は市中に、花火の音は隣町に、雷の音は山を越えて届きます。窓を閉めても聞こえます。
スマトラの津波災害の折、象が地震の低周波音を聞き分けて人々を助けたと話題になりましたが、天災や大災害で起こる音に高レベルで含まれ、低周波音は生命を守る警報音として本能に届くという説もあります。まあ、私は素人なので断言はしませんが、本能喪失していそうな私でも、大きな地震の前の地鳴りや、上空を台風の目が通ったときの空のうなりはとてつもない不安感を強います。台風の目はあまり身近ではないですね!では、ピアノ。88鍵のピアノの最低音は27.5Hz最高音は4186Hz。低音を連打すると不安な音になりますね。♪“魔王”と“エリーゼのために”ではピアノの弾けない私でも使っている鍵の違いがわかります。人を脅し不安を煽るときは、いわゆるドスの効いた超低音の声ですね。間違っても幼児のような高い声では笑いを誘ってしまいます。
この違いを低周波音の存在によって本能が聞き分けるとすると、本能が警報を発し、それは生命を守るため無視できないものとなるのでしょう。それは生命を守るための臨戦態勢ですね。生命活動には必要なことです。が、その状態を一生続けることは不可能です。
とはいえ、天災や大災害はめったに遭遇するものではありませんが、街中の工場、空調機の室外機、スーパーの大型保冷機、車のアイドリングはすぐそこにあります。これらが低周波音問題における低周波音発生源なのです。さらに風力発電やエコキュートも低周波音発生源として身近に増えつつあります。