2名で定栄丸を仕立て、稲取沖のカンナギ、イシナギ、モロコを狙いました。
当初は神子元島周りでモロコ狙いの予定でしたが、潮がたるいので中深場の大物が絶好の狙い目かもしれないとの船頭の見立て。これに乗ることにしたのです。
そんな潮ですがアタリは頻発します。モゾモゾッときたりフワフワッときたり。いずれもサメの仕業で、メーターオーバーのツノザメが掛かってきます。
ポイントを探りながら、次第に灘寄りへと移動。サメのアタリのほかはありませんが、海はだんだん落ち着いてきました。
何度目かの潮廻りのあとの投入。ヒップガードがゆるんでいたので締め直していました。間が悪いというのか、ちょうどよそ見をしていたとき、船頭が小さく叫びました。仕掛けが着底していたのでしょう。道糸がたるんでいます。
前回より急激に浅くなっていたのだと思い、急いでリールを巻き始めました。でも根掛かりのように重いテンションが加わっています。強引に巻き上げようとしても上がってきません。根掛かりかと思って道糸を手に取ると魚の動きが伝わってきます。
船頭も、着底寸前にアタリがあったような気がするといいます。気持ちを入れ替えて締め上げを開始。初動操作でアワセはしっかり効いたはずです。キングバイパーが大きくしなり、マリンパが小気味よい唸りを上げています。
船のゆれの合間に、強烈な衝撃が幾度となく襲い掛かります。そんな引きはなんのその。タックルは底力を発揮してグイグイと締め上げていきます。
ハリスを手繰ろうとする浮力が加わり、ハリ先方向は船底へと伸びました。浮くからにはサメじゃありません。チャンスかも。慎重に手繰り寄せると濃い褐色の塊が視野いっぱいに拡がってきました。
魚体はイシナギ。大きく開いた口の中から、分厚い唇にギャフを打ち込みました。これでひと安心。もう1本のギャフを打って取り込もうとしたのですがビクともしません。船頭も飛んできて3本目のギャフを打ちましたが、舷側をクリアすることができません。ともかく重いのです。
その後しばらくイシナギを狙い、後半は浅場に移動してモロコ狙いに徹しましたが、結局これがこの日唯一の釣果となりました。
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