皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。またですか。イギリスはロンドンでまたしてもテロがありました。トラックで歩道に突っ込み、さらにナイフで切りつけるというものでした。先日、マンチェスターのコンサート会場で自爆テロがあったばかりです。やはり、EUからの離脱問題でしょうか。自分の考えを伝えたい気持ちは分かりますが。ただ、表現方法が間違ってます。では、本題へ。
前回まで、クリスパー(CRISPR)というゲノム編集の最新技術について紹介しました。
2012年から登場した遺伝子工学の最も重要な進歩です。
好みに応じて、遺伝子の挿入(ノックイン)や切断(ノックアウト)ができます。
クリスパーによる遺伝子の細かい切断は、チョップアウトあるいはスニップアウトとも呼ばれています。
しかし、病気の治療や予防の画期的な進歩になる反面、赤ちゃんを人工的にデザインすることに伴う倫理的ジレンマが出てくることを述べました。
頭がよくなる遺伝子(そういう遺伝子が見つかった場合の話ですが)を、自分の子供のDNAに挿入したい、と考える親が出てくることは想像がつきます。
また、お金で遺伝子を買って挿入する、というようなことになれば、遺伝子レベルで収入と学歴がリンクする社会となってしまいます。
次回からは臓器移植分野へのゲノム編集の応用について紹介します。
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