アイネットラジオ 920-7

　皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　今日の沖縄は曇り時々晴れ、所によりにわか雨。予想最高気温は31度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をお送りします。

 

アーサー　それを踏まえると、先だって厚生労働大臣と東京都知事の合同会見の中で、東京都に関して、民間病院に関してのコロナの受け入れ要請が正式にリリースされました。

　しかし、この報道には多くの人が違和感を感じています。

　なぜ今何ですか。

　もともとの医療体制を総力戦としてとらえた時に、民間病院への協力要請を早い段階で出せなかったのかという疑問があるんですが。

 

徳田　民間もぎりぎりでやっているんですよ。

　その中でコロナの患者さんを診なさいといってもできない。

　まず絶対数が少ない。

　それだけではなく、コロナを診ることができるバックグラウンドを持っている医師が少ないと。

　コロナを診ることができるというのは、内科系で人工呼吸器を使えて、全身ケアができる。

　いわゆる総合内科系のドクターがいないとできないのです。

　例えば眼科専門の病院、耳鼻科専門の病院、整形外科専門の病院にコロナの患者さんを診てくれと言っても無理なんです。

　ということで、総合系医師と呼んでますけど、総合内科、集中治療、救急、そして今、パンデミックですから、感染症も総合系のひとつなんです。

　こういう総合系の種類の医療者が少ない。

　だから診てくださいといっても、例えば、メインの病態が肺炎ですが、肺炎の患者さんを歯医者さんに診てくれと言っているようなものですから無理じゃないですか。

　専門が違う。

　歯医者に来てくださいと言っても誰も行かないじゃないですか。

　医者だったら誰でも診れるだろうというわけではありません。

　診れないんです。

　診れる医療者を増やす政策をしていなかったツケが回ってきたわけですね。

 

　次回に続く。

 

　

 

 

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