総合診療医からの健康アドバイス

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スタチンを飲んだほうがよいでしょうか?

2017-03-07 09:29:00 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。怖いです。昨日の朝、北朝鮮はミサイルを四発発射し、その内、三発が日本の排他的経済水域に落ちたそうです。秋田県の男鹿半島から、たったの350km だそうです。ちょっと風が強く吹いたりしたら、すぐ陸地ですよ。どうなるのでしょうか?日本はちゃんと備えをしているのでしょうか?では、本題へ。
 
 
 
 スタチン系という薬はLDLコレステロールを下げる効果があります。


 では、A子さんはスタチンを飲んだほうがよいでしょうか?
 
 
 
 このことを考える上では、実際の冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)の発症率(罹患率)はどうなっているかの実態を理解する必要があります。



 最近の我が国における疫学研究によると、100人の日本人女性(冠動脈疾患の既往のない平均年齢60歳代女性)を10年間フォローしたときに、約3人の心筋梗塞が発症しています。


 心筋梗塞に脳梗塞を加えると、約5人となります。


 いずれも男性の約3分の1です。


 これは世界でもまれな「世界的な冠動脈疾患低リスクグループ」です。


 フランスや韓国の女性も同じグループです。
 


 ここで、これまでの研究によると、スタチン治療を受けた患者さんでは、心筋梗塞発症率は25%から30%程度は低下しています。



 A子さんは、スタチンを飲んだほうがよいのでしょうか?


 結論から言うと、「飲まなくてもよい」と思います。


 その理由は、リスクを評価することによって理解できます。


 このリスク評価法については次回に紹介します。

 

(記事の内容と関係ありません)

 

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